岡本信彦『Happiece』回収騒ぎについて思うこと-株式会社ランティスについての雑感

ああ、AD-LIVE大阪公演の直前にこんなニュースを目にしてしまうこと自体がとてもつらい……

岡本信彦1stフルアルバム『Happiece』収録内容不備のお知らせとお詫び | News | Lantis web site

岡本信彦さん「Happiece」収録「僕らのカタストロフィ」につきまして | News | Lantis web site

平成28年10月26日に発売いたしました岡本信彦さんの1st Full Album「Happiece」に収録されている「僕らのカタストロフィ」が、すでに発表されています鈴村健一さんの楽曲「ひとつ」と同作曲家による同楽曲であるということが発覚いたしました。

経緯につきましては、すでに楽曲が存在しているにも関わらず、CD化がされていなかったことが理由で弊社が正式な楽曲登録を行わなかったため、未発表楽曲という扱いで岡本信彦さんのアルバム制作課程*1の中で同楽曲が提案され収録されたという状況です。

メーカーである弊社の楽曲登録の不備、管理不行き届きにより、このような事態を起こしました事に関して、鈴村健一さん、岡本信彦さんはじめ、作品を楽しみにお待ちいただいておりましたファンの皆様及び関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けする事態となりましたことを深くお詫び申し上げます。

経緯については引用部でそれなりに説明されていると思うので、これ以上を語る必要はないと思います。

(追記)そもそも、楽曲「ひとつ」の権利関係がどのような構造になっているかも不明*2で、楽曲の再使用が権利的な意味で妥当だったのかどうか、判断できる材料はないと考えます。また、作曲(「僕らのカタストロフィ」においては作詞も担当)の倉内達矢さんが、当該楽曲に対してどのような認識だったかも定かではありません。

(さらに追記)Twitterでいくつかの誤解を見かけたので追記しておきます。
ここで話題に上がっている楽曲「ひとつ」は、アニメ『ヒカルの碁』のキャラクターソングである「ひとつ」(伊角慎一郎(CV.鈴村健一)、作詞:藤林聖子、作曲:住吉中)とは異なる楽曲です。以下、こちらを指す場合は【伊角名義】とします。

鈴村健一名義の「ひとつ」は、〈Live Tour 2014 VESSEL〉2014/09/20 香川・高松オリーブホール公演で初披露され、ツアー全9公演、〈満天LIVE 2015 luna〉および〈sol〉、〈満天LIVE2016〉の2DAYSで披露されたものです。2014年ツアーのDVD/Blu-ray、満天LIVE2015のDVD/Blu-rayにのみ収録されています。CD音源化はされておらず、また、「Original Entertainment Paradise(通称:おれパラ)」等の対バン・フェス系のライブでも歌われたことはありません。ソロライブでのみ(しかも現時点ではソロライブでは例外なく)歌唱されてきました。作詞を担当したのは鈴村健一本人であることが、ツアー中のMCその他で語られています。
(以上追記終了)


ここで触れておきたいのは、株式会社ランティスが自社の所属アーティスト「鈴村健一」に対して、特に2014年近辺に何を起こしてきたか、という話です。

2014年、3rdフルアルバム『VESSEL』発売時、こんなことがありました。

鈴村健一「VESSEL」商品封入のライブ先行チラシにつきまして | News | Lantis web site (リンク先本文削除済み?)

鈴村健一「VESSEL」商品封入ライブ先行チラシ当落結果、入金期間変更のお知らせ | News | Lantis web site

封入された先行申し込み用のチラシの一部に、シリアル番号が印字されないものがあったとのこと。


そして、その『VESSEL』ツアーのDVD/Blu-rayでは……

4月15日発売 鈴村健一「Live Tour2014 VESSEL」BD/DVD INDEX表記誤植のお知らせとお詫び | News | Lantis web site

鈴村健一「Live Tour2014 VESSEL」BD/DVDの商品に関しまして、
バックジャケットのINDEXに不備があることが判明いたしました。

そしてそして、まさにそのVESSELツアーで初めて使用された「ひとつ」に関する楽曲管理ミス……。

さすがに3件も重なってくると、2014年近辺での鈴村健一さんに対する扱いがよっぽどずさんだった印象がぬぐえません。

「手を抜くな!」とか、「アーティストをバカにしてる!」とか、そういう批判めいた話にはすべきではないと思いますし、私自身、したくもありません。どんな人も、どんな組織も、やらかしてしまう時はあるものだという立場に私は立ちたいです……たとえそれが良くないこと、組織として本来ありえない大ミスであったとしてもです。

一方で、このようなミスが3件も*3重なるというのは、〈スタッフが相互に仕事をチェックしフォローし合うという体制がランティスという会社には存在しない〉という、ひとつの証拠のように私には思えてなりません。


こうして過去のミスがきわめて手痛い形で発覚した以上、2014年当時の、必要であればそれ以前までさかのぼり、次なるミスがないよう、然るべき検証と対処を行ってほしい、と、切に願います。

*1:「過程」の誤字

*2:なお、当該楽曲の作曲家が誰なのかが公式に発表された機会は私の知る限り一度もありません。「ひとつ」の歌詞が掲載されたツアーのパンフレットでも、作曲者名の掲載はなかったと記憶しています。もし確定できる情報がここにあったよ!などの例があればぜひ知りたいので、コメントでお知らせいただければ嬉しいです。

*3:もちろん、それぞれ原因や責任の所在は異なるでしょう。けれど、そこを包括的に管理するのがレコード会社の意義のはずです