()内は可変
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VALKYRIE ANATOMIA-THE ORIGIN-

www.valkyrieanatomia.com

をちまちまとやっている。


往年の『VALKYRIE PROFILE』ファンとして、という要素が大きいけれど、もう一個、欠かすことができない要素に、シナリオ担当、藤沢文翁氏の存在がある。


藤沢文翁氏と言えば、朗読劇『SOUND THEATRE』の創始者として著名であり、作詞、劇脚本、小説はもちろん、演出やプロデュースの面でもまれなる活躍をしている方だ。

何度か『SOUND THEATRE』の舞台を観劇する中で、その作劇に胸躍らせてきた。「読みあげる」「聴かせる」を主軸に、けれど視覚的な演出は決しておろそかにすることなく、観客の想像力を大いに刺激するスタイル。命を扱いながらも決して悲壮になりすぎることなく、人間以外を描きながら人間を思わせる構造。

中でも、照明演出装置 .image(ドットイメージ)を活用した舞台『Valkyrie ~Story from RHINE GOLD~』*1(以下『ラインの黄金』)は、キャッチーな演出と物語的な深みを両立し、北欧神話の再解釈を見事に成立させていた。多くの作品で命を扱ってきた『SOUND THEATRE』の中でも、独特の存在感を持っていると思う。



で、だ。
その藤沢文翁氏が、またValkyrieを描くというのだから、これは『VP』ファンとしてもプレイせねばなるまい、ということで、プレイをしたわけだ。

まず、レナス・ヴァルキュリアのCVにひっくり返ったね。沢城みゆきさんである。『ラインの黄金』でブリュンヒルデワルキューレ)を演じた沢城さんが、ヴァルキュリアを。そしてオーディンは……NPCなので確認できていないが、どうやら山寺宏一氏であるように聞こえる。こちらも、『ラインの黄金』でオーディンを演じた*2山寺氏だ。……つながっているなあ!
私はまだ辿り着いていないが、『VALKYRIE ANATOMIA-THE ORIGIN-』(以下『アナトミア』)のプロローグでは既にロキやソーの存在は明かされているので、こちらのキャストもかぶらせてくるのか、気になるところ。


しかも、両作品のフレーズも明確に関連性がある。『ラインの黄金』のコピーは「その日、神々は汚される」であり、一方の『アナトミア』は「その日、神々が汚された」。

厳密に作品をつなげてくるかどうかは不明だけれども、『ラインの黄金』は未来想起、『アナトミア』が過去回想という位置づけの差はなかなか興味深い。



『アナトミア』のシステム面の話に移る。
バトルは、過去の『VP』シリーズを踏襲し、ターン制リアルタイムアクティブバトル*3。クエスト進行にはいわゆるスタミナ(作中ではAP)を使用し、すごろく風マップを移動・探索、必要に応じて休息する。このうち、移動のみAPがマイナスでも実行することが可能なので、APの運用にひとくせを加えている。

バトルはオート戦闘も可能。武器の育成が十分なら、序盤はオートでもそこそこ戦える。ターン制である都合上、被弾が避けられないので、中盤以降は運用もシビアになってきそうな気配だ。

主な有料の要素、いわゆるガチャは「武器生成」に相当する。キャラクターはシナリオ進行で勝手に増えていくのであり、このあたりも、シナリオに藤沢氏を起用したねらいとマッチする。物語についてはランダム要素はないということだからだ。
レア度は現状、6段階。先日10連生成(一つおまけがつく)をしたら、星5が3つ、星4が4つ、星3が4つという結果だったので、まあなるほどそのあたりだろう、という感じである。


……そろそろ書くのが疲れてきたので、続きはまた次回。シナリオの話がしたいね。

*1:こちらの読みは「ワルキューレ」である

*2:もともとは井上和彦氏がキャスティングされていたが、井上氏の急病により、急遽代役を務めた。なお、代役決定時点で本番まで24時間を切っていたという(藤沢氏のブログより)。山寺氏はもちろん、それをフォローする周囲のキャストやスタッフも凄まじい

*3:交替ターン制だが、各ターン内ではリアルタイム進行