()内は可変
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探してます、数学の言葉づかいを教えてくれる本

数学に関する話題がホットだったので、普段思っていることを、20分ぐらいを目標に書く。

かつて、学校で「図は言語である」ということを叩きこまれた身としては、数式が言語なのはもう当然であり、とにかく誤読がありえないという意味では、数式以上の世界共通言語はそうそうなかろうと思われる。解釈のぶれがあるようなものは数式ではないのだ*1

ので、その読解方法さえ学んでしまえば、誰でも――どこの誰でも読めるという意味で、「数式アレルギー」というのはなかなか雑な物言いではあると思う。「生理的に無理」という無敵の言い訳と大して変わらないからね。


ところで、「数学の言葉づかい」というやつがあるじゃないですか、ねえ。文章題の文体のことではなく、「~とおく」「を求める」など、そういう類の。

例えば、問題を解く最中に、こんなことを思う。

x^2をtとおく。0≦x≦2のときのtの範囲を求める。

……「求める」でいいのだろうか? 「調べる」? 「確認する」? 「のとき、tの範囲は~」と一続きにしたほうがよいのか?

このあたりの妥当な言葉づかいを整理してくれる書籍というのはないのだろうか、というのがここ最近のぼんやりした悩みである。「同様に確からしい」などの数学方言とはまた別種のものなんじゃないかという気がして、なかなか攻めあぐねているところだ。(以上20分)

*1:このあたりを深堀りして、形式言語に関する話をはじめると脇道にそれてしまう。プログラム言語なども読み手による解釈のぶれはほぼないことになっていたりする……たぶん。コンパイラによる解釈違いとかもあるのかもしれない。