AD-LIVE 2017 9/10(日) 夜公演 考察 中村悠一・鳥海浩輔(リピート用ログ)

AD-LIVE2017 9/10(日) 夜公演の大きなネタバレを含むので、未見の方はこのまま閉じてくださいませ。

本エントリは、私のように「ライブビューイングも観て、あとりぶも観る」、しかも舞台の仕組みその他もできるだけ考えたい!という、奇特な方のために即興で(アドリブで)書きつけるものです。
当然のことながら、ネタバレしまくります。……が、クリティカルなものは反転伏字にしたいと思います。今年度は情報量が多く、いろいろと拾いきれていませんが、どうかご了承くださいませ。

出演者

Aキャスト:中村悠一
Bキャスト:鳥海浩輔
彩-LIVE :辻本耕志、砂川禎一郎、猪狩敦子、廣瀬詩映莉、向山智成

2人の関係

師弟関係


ではしばし開けて……






どうぞよろしくお願いいたします。

  • 今日は長寿番組『鬼はウチ!』の収録。スポットライトに照らされたのは、瀧りゅうじ(演:中村悠一)と、鬼盛甚五郎*1(演:鳥海浩輔)。
    • 瀧は一般的な服装ですが、鬼盛は和服に歌舞伎の化粧……と、赤のスニーカー?
      • 今年のAD-LIVEでは、衣装も演出部側で用意している例が多いようですが、カーテンコール曰く、この鬼盛の服装は鳥海さんのアイデアが盛り込まれているようです。中村さんが「ちょいちょいアピールしてくるんですよ! ああいう意味だったんですね」とコメント。
  • 生放送直前、ディレクター(演:辻本耕志)と、ADたち(演:砂川禎一郎、向山智成)がばたばたと準備に忙しい中、メインパーソナリティの鬼盛が現場入りします。
    • 大物感あふれる鬼盛と、かいがいしく付き従う瀧。しかし、瀧は付き人となってもうかなり長く、未だ芸の道ではパッとしないようすです。
    • 本日は番組30周年という記念すべき回。鬼盛の所属する事務所の社長(演:猪狩敦子)も激励にやってくるほどの大事な回です。しかし、準備をしている皆のところへ、番組で鬼盛の相棒を務める内名が風邪で出演できない、という報せが……
      • アドリブワード「いちご大福」を見事に拾って大福を差し出す彩-LIVE。今年の小道具倉庫、マジで大充実しているようです。

第1のヒミツ

【ネタバレ】 りゅうじは人生崖っぷち

  • 緊急事態に際し、鬼盛は「このりゅうじを使ってやってくれませんか」とプロデューサーたちにお願いをします。それを聞いたプロデューサーも、瀧の付き人としてのキャリアを知っているだけに、「りゅうじ君、いつもこの番組観てるもんな!」と、彼に託そうとしてくれます。
    • がくがくに震えながらも、番組の台本を受け取った瀧。鳴かず飛ばずだった瀧にとっては大きなチャンスなのです。ついに時刻が来てしまい、準備不足のままに生放送が始まりました。
      • カーテンコールで明かされたように、ここで渡されたのはガチの台本です。中村さん、鳥海さんは揃って「生放送前のどたばただと思ってたら、実際に番組をやるとは」と驚いたそうです。
      • 以降、彩-LIVEのメンバーはADさながらの活躍。スケッチブックで、フリップで、パーソナリティたちへの指示を出し、道具を渡しと獅子奮迅の大活躍です。…セリフはないんですけど、だからこその凄まじい活躍と言えます。台本を2分も読んでない人に60分の生放送をぶっつけでやらせる誘導、どう考えてもクレイジーです。
  • ついに始まってしまった瀧りゅうじがアシスタントの『鬼はウチ!』。まずは番組最初のフリートーク……の時点ですでに瀧はいっぱいいっぱい。なんとか師匠の鬼盛にトークをふると、鬼盛はアメリカ国旗柄の扇子を見せつけながら余裕の表情です。
    • ですが、その後のサイコロトークで、なぜかサイコロを激しく投げ飛ばす鬼盛。見守る周囲も仰天しますが、鬼盛は「いつも通りですが」とどこ吹く風です。
      • 最初に投げ飛ばされたサイコロは、なんと観客席まで飛んでいってしまいました。拾って戻した方、お疲れさまでした。
    • 鬼盛の不自然な振る舞いのせいで、視聴数がどんどん下がっていってしまいます。視聴数を気にするディレクターは、CMに入るやいなや二人に「お願いしますよ! いつもどおりに!」と強く言います。瀧も師匠に「お願いしますよ!?」と泣きつきますが…
  • 停電というハプニングがありつつも、生放送は続行。瀧と鬼盛は懐中電灯の明かりの手に次のコーナーへ。
    • 今度のコーナーはゲームを行うらしく、負けたほうには罰ゲームがあるとか。用意されていたのは巨大ジェンガを、鬼盛はなぜか「ドーーーン!!」と殴って崩してしまいます。

第2のヒミツ

【ネタバレ】 鬼盛は番組内で何かやろうとしている

  • CMを挟んで、次はゲストコーナー。30周年の記念の回にやってきたゲストは、木こりアイドルのゆかりん(演:廣瀬詩映莉)。斧を片手にやってきたゆかりんは、番組の進行に従い、鬼盛への質問をします。
    • フリップを使い、鬼盛への質問を伝えていくゆかりん。恋の話、芸能の話と、重い質問が続くなか、鬼盛は飄々と答えていきます。ですが、その行動はやはりどこかおかしくて…
      • 昨年の中村さんの公演を観ている方ならお分かりのように、ゆかりんは再登場したキャラクターです。瀧りゅうじに対し「どこかで会ったことあります?」と仕掛けていくファンサービスもあり。観客席、ライブビューイングの客席の盛り上がりようと言ったらなかった。
      • カーテンコールでそのあたりも触れられており、当時の登場エピソードの解説もありました。前回では倉庫に見当たらず仕方なく青龍刀だった武器は、今回はちゃんと小さな斧。

第3のヒミツ

【ネタバレ】 番組の視聴者数が下がると……

    • CMに入ってゆかりんが斧を振り回して暴れ出し、退場。入ってきた社長が、鬼盛の不可思議な行動について謝罪をします。社長曰く、【ネタバレ】鬼盛はとあるハリウッド映画のオーディションで、破天荒な役がやれるかを試すために、あえて番組内でおかしな行動を取っていたというのです。皆様に内緒ですみません、と頭を下げた社長は、鬼盛へ結果を告げます。
      • 結果を聞いた際の鳥海さんの「マジで!?」がけっこう素のトーンっぽかったような記憶があります。気になるポイント。
      • また、カーテンコールではアドリブワードの話が。実は鳥海さん、ここに至るまでにすでにワード【ネタバレ】「破天荒」を引いてしまっており、鈴村さんともども「ここで出ちゃうか……」と思っていたそうです。いわば答えが早くばらされてしまったわけで、これもAD-LIVEの妙ですね。
    • ようやく鬼盛の事情が明らかになり、ほっとした空気が流れます。照明も戻り、気を取り直して生放送へ。肩の荷がおりた様子の鬼盛は、今度こそいつものように番組へと向かいます。
      • こういう切り替えがすごく好きです。劇中で鬼盛のモードが切り替わり、鳥海さんの芝居もすっと色を変えている。とても見ごたえがあります。それを作っている脚本も合わせて、とてもわくわくする場面です。
  • 次のコーナーは、視聴者と電話をつなぐコーナー。スタジオから「もしもし?」と呼びかける瀧に答えたのは、ひどく失礼な口調の男の声でした。
    • アキラを名乗った声は、「芸能界にいるんだけど売れねえ、どうすりゃいい」と鬼盛に質問。どうやら腹を立てながらも、しっかりと答えた鬼盛に、アキラはぶしつけながらも礼を言います。「もしお前に会ったら20円やる」とへらへらするアキラに、鬼盛は「はっはっは。……楽しみだよ」と凄んで答えました。
      • アキラ(14歳)は声だけの出演。多くの方が察していたように、演じたのは【ネタバレ】総合プロデューサー、鈴村健一さんでした。さすがに14歳は攻めてる。

第4のヒミツ

【ネタバレ】 鬼盛は番組を降りたいと思っている

  • 視聴者数が盛り返してきて、ディレクターは瀧の頑張りを認めるようになります。風邪で出演が叶わなかった内名代々木からのサプライズ電話でも、瀧の努力は認められました。
    • いい弟子を持ったな、俺にも瀧のような弟子がいればな、と言う内名へ、鬼盛は「自慢の弟子だよ」と返答します。
      • 最初から一貫して、鬼盛は瀧をていねいに可愛がっております。瀧も、鬼盛への敬意を崩しません。「どんな師弟関係か」はメインキャストお二人のアレンジを受け付ける範囲だと思いますが、本公演では「揺るぎない信頼関係」に近い形に仕上がっており、それが最高に素敵なのです。
  • 番組はついに最後の手紙のコーナーへ。
    • まずは鬼盛が、そして次の手紙は瀧が読むことに。瀧が読み上げた手紙は、PN.「疲れた母」さんからのもの。「息子が役者になるという夢を持って家を出て早20年。未だ息子の夢は叶わず、待ち続ける私は日々『疲れた』と呟いてしまう」と綴る手紙は、こう続いていました。「しかし、私が待ち疲れているということは、息子の夢がまだ続いているということ。そう信じ、私は今日も『疲れた』と呟くのです」と手紙は締めくくられていました。
    • ひととき言葉を失った瀧は、やがてゆっくりと返す言葉を紡いでいきます。
      • おそらく、AD-LIVE2017でも珠玉の場面として挙げられるであろう箇所です。中でも、【ネタバレ】「来週にはもう、待たなくて済むと思いますよ」というようなところが大好きです。もう大好きです。直前に中村さんが引いたアドリブワードが【ネタバレ】「両親からの手紙」なのも凄まじい。神引きの連発だった公演ですが、特にここは極まっています。

最後のヒミツ

【ネタバレ】 二人の別れの時が近づいている

  • 番組の最後に、ついに鬼盛は自分の秘めた思いを打ち明けます。
    • 【ネタバレ】日本ではやり尽くしてしまった、と語る鬼盛は、この年になってまた新たに挑戦の場を得たこと、それに伴い、この『鬼はウチ!』という番組を、弟子の瀧に譲りたい旨を語ります。「生放送の場で勝手なことを申し上げて申し訳ありませんが、何卒この弟子を、よろしくお願いいたします」と深々と頭を下げる鬼盛。周囲からの拍手を受け止め、生放送は終了しました。
    • 生放送のすべてを終えた鬼盛と瀧。視聴数は過去最高を達成しており、瀧の奮闘と、鬼盛の真摯な説得が多くの人の心を動かしたことを教えてくれていました。ディレクターからも熱い拍手が送られます。そのディレクターが「このままの勢いで、番宣も撮りましょう! さっきのセリフ、もう一回お願いします!」と二人を促し、瀧と鬼盛はあらためて2人並び、『鬼はウチ!』の宣伝を収録。歌舞伎の見得を切りながらの鬼盛の一言が、終幕の一言となりました。

結末の行動

【ネタバレ】 弟子をよろしくお願いいたします、と伝える*2

……以上でした。
とにかく完全形態を極めた公演だと思っております。完成度という点においてはここまでの4公演の中でも群を抜いており、鳥海さんの化け物じみたコントロール力がいかんなく発揮された名公演でした。隅から隅まで完璧すぎる一回。ああもう、早く! 何度でも! あとりぶで観たいと思っております。

*1:「おにざかり」と読みます。

*2:もしかしてもしかすると、こうなんじゃないかな、と思うのです。「結末の行動」の一文が果たしていつか明かされるのかどうか、とても気になっています。