AD-LIVE 2017 9/10(日) 昼公演 考察 鳥海浩輔・中村悠一(リピート用ログ)

AD-LIVE2017 9/10(日) 昼公演の大きなネタバレを含むので、未見の方はこのまま閉じてくださいませ。

本エントリは、私のように「ライブビューイングも観て、あとりぶも観る」、しかも舞台の仕組みその他もできるだけ考えたい!という、奇特な方のために即興で(アドリブで)書きつけるものです。
当然のことながら、ネタバレしまくります。……が、クリティカルなものは反転伏字にしたいと思います。今年度は情報量が多く、いろいろと拾いきれていませんが、どうかご了承くださいませ。

出演者

Aキャスト:鳥海浩輔
Bキャスト:中村悠一
彩-LIVE :辻本耕志、渋木のぼる、廣瀬詩映莉

2人の関係

同僚で親友


ではしばし開けて……










どうぞよろしくお願いいたします。

  • 散らかっている部屋へ、ダンボール箱を抱えて入ってくる作業員服の男が二人。引っ越し業者である春木治(演:鳥海浩輔)と田中はじめ(演:中村悠一)は、瀬端の引っ越しのためにこのマンションに来ていました。
    • 瀬端は田中の銀髪&メタリックな顔面を凝視しますが、とりあえずはスルー。「少し休んでいていいですよ」と言いおいて部屋を出ていきます。
    • そこへスーツ姿の男、加藤(演:渋木のぼる)が訪問。春木を見かけてつい追いかけてしまった、という加藤は、春木に「新作はどうですか、妹さんがモデルの」と問いかけるが、春木は「今は仕事中なんで。ここは人の家ですし」と、加藤をそそくさと追い返します。加藤を怪しんだ田中は、そこらへんに転がっていたテープをベランダからShooooot!! 加藤の頭に直撃させたようです。
      • いきなりブッ込む中村さん。加藤さんの出番まではしばらくあきますが、再登場の時にはしっかりこの時のことを拾っていました。
  • 二人で休憩しているさなか、どこからか怪しい声が。首をかしげる二人にしつこく語り掛ける声。無視し続けていると、ついに棚の上の段ボール箱に光が当たりはじめ……
    • 仕方なく、その段ボール箱を開けてみるふたり。すると、中からは豪奢な王冠が!

第1のヒミツ

【ネタバレ】 春木は病を抱えている

  • 状況が分からず首をかしげる二人。どういうことだろう、と考え込む春木の目が離れたすきに、田中は段ボール箱をベランダに隠してしまいます。
    • 戻ってきた瀬端が段ボール箱がなくなったことに気づき、激しく動揺。「あれがないと私、死にます!!」という瀬端の混乱に、田中は仕方なくベランダから段ボール箱を持ってきました。
      • 中村さんのブッ込みその2。リハーサルでも王冠を隠してしまった人はいなかったそうで、リカバーには苦労したようです。辻本さん曰く「自分で取りに行くことはできないし」。
    • 田中が手に取ると光る王冠を見て、瀬端が「王子!」と大声を出します。何事かと構える春木に対し、田中は事態を把握したかのように瀬端に鷹揚な態度を取り始めます。ようやく会えた、と喜ぶ瀬端は、本名はセバスチャンであると名乗り、着替えてきます!と一旦退室。……その途端、田中はもとの調子に戻り、「あいつおかしいよ」と春木に耳打ちします。
      • 田中主導のドラマとなっているため、中村さんがひっかきまわしていますが、受け止める鳥海さんもたいそう凄いです。【ネタバレ】咳き込む・メモを取るなどで着々と自分のキャラ設定を消化しており、しっかりドラマの組み立てに貢献しています。凄まじい冷静さです。

第2のヒミツ

【ネタバレ】 この箱の中身は田中のもの

  • ……一度はごまかしたものの、やはり黙っていられず、田中は「実は俺、別の国から来た王子なんだ!」と衝撃のカミングアウト。
    • 自分の国では、身体の一部がロボであること。妃を探して国を出て、もう15年経っていること*1。そして、どうやら、田中が国に帰らなければ世界が大変なことになるらしいこと。
      • ロボ設定は中村さんのアドリブだそうです。当然、判明したのは本番直前ですが、セバスチャンもまた手をロボにしています。これは辻本さんと浅沼さんの凄まじい対応によるものだそうです。軍手をはめて隠すアイディアが秀逸。
      • カーテンコールで鈴村さんが「中村くんにはむちゃくちゃファンタジーな設定を、鳥海さんには超リアルな設定を渡している。お互いに想定していた世界観が実はズレていて、そういう組み合わせを観てみたかった。結果、見事に演じ切ってくださいました」と大絶賛。鳥海さんとしては、このカミングアウトが決定的な場面だったのでは。

第3のヒミツ

【ネタバレ】 田中は春木の妹と付き合っている

  • 戻ってきたセバスチャンは、田中に「お妃は見つかりましたか」と問いかけます。妃がいなければ、彼らの国――イセベツカ*2への扉は開けないのだそうです。
    • セバスチャンに問われ、田中は「春木の妹と付き合っている」と打ち明けます。「ユメと!?」と驚く春木に、頭を下げる田中。なんと、春木と知り合うより前に、妹さんと知り合っていたそうです。
    • だったら魔法で呼びましょう!というセバスチャン。半信半疑の二人ですが、セバスチャンが気合いを入れると、なんと春木ユメ(演:廣瀬詩映莉)が部屋に飛び込んできました!
  • 飛び込んできたユメは、田中とセバスチャンから状況の説明を受け、自分が別の世界に行くか否かの選択を迫られていると察します。
    • まずは兄と妹の情報処理。そもそも付き合っていることを初めて知った春木は、田中に「3、2、1」とけしかけられて「田中と付き合ってるのか!?」とユメにダイレクトアタック!
      • このカウントダウンからの質問のくだり、来年のCMに使われそうなぐらい出来がいい場面でした……。なんてすごいんだ鳥海さん! また、ケーキを鳥海さんの口に押し込む廣瀬さんが素敵です。
    • イセベツカに行く、ということはどういうことなのか? 戻ってこられますよね、と確認するユメに、セバスチャンは首を横に振ります。一度行けば、二度と戻っては来られない、と。
      • 異世界のディテールを詰めていく下りで、「ロボは人間を下に見てるから」という流れになりますが、そもそもロボ設定が中村さんの付け足しなので、全部突貫で組み立てられていると思います。本来は「素敵な国だけど行けば戻ってこられない」的な天秤になっていたんでしょうが……

第4のヒミツ

【ネタバレ】 春木の命は間もなく尽きようとしている

  • 皆の前でまたも咳き込む春木に、ユメが「お兄ちゃん、薬飲んだ?」と強く迫ります。
    • 気まずそうにする春木は、むしろそれを理由にユメを異世界へと送ろうとします。俺のことは気にするな、と。あれこれとユメを安心させようと語り掛ける春木ですが、ユメはどうしても踏み切れません。【ネタバレ】本当は小説家になりたかったという春木は、「物は送れるんですか」とセバスチャンに聞きますが、それも難しいようで……
      • このあたりの展開の仕方がとにかく見事です……鳥海浩輔という人の視界や思考はどうなっているんでしょうか。広い、そして深い。
    • 田中が帰らずにいることで、ついにこちらの世界にも影響が出始めます。外に暗雲が立ち込め、落雷が。何も解決しないままにすべてが終わってしまうのでしょうか?

最後のヒミツ

【ネタバレ】 春木を助ける方法がまだある

    • 唐突に「まだお前を助ける方法があるんじゃないかな!?」と田中が言い募り、セバスチャンが「時空の扉を開くときのエネルギーを利用すれば……」と言い始めます。兄を助けるためにも、ユメはイセベツカに行かなければならなくなり……
      • 「ヒミツ」を表示するための暗転から抜けたとたんにノータイムで「助ける方法がまだあるんじゃないか?」と言い始める中村さん、最高でした。つい笑ってしまいましたもの。合わせて、この脚本を称賛したいです。物語の展開が何によってカーブするのかを把握しきった、見事な手腕!
  • そこへ再びやってくる加藤。頭に血に染まったタオルを巻いた加藤も加わり、ついに別れの時が。時空の扉が開き、【ネタバレ】春木の病(とついでに加藤の怪我)も完治しました。
    • 春木は二人に「今回のことを必ず【ネタバレ】小説にするよ」と2人に約束します。田中はそれに「【ネタバレ】『フィクションです』って書いといてくれ」と答え、別れを告げます。
      • 中村さんの神引き。カーテンコールでも触れられるほどのばっちりなタイミングでした。中村さん曰く「去り際はやっぱり難しい。落とさなきゃいけないし」とのこと。
  • 3人が去り、残された春木と加藤。

結末の行動

【ネタバレ】 (すいません今の私の記憶では判然としません……)



……以上でした。
こうやってふり返ってみると、中村さんのぶっこみ、鳥海さんの超絶コントロールがヤバイことがよくわかります。あとりぶ、楽しみです!

*1:ついでに春木が25歳であることが判明するくだり、好きです。

*2:「別世界」のアナグラムでしょう。