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ベタ起こし:『おそ松さん』12話 副音声

PC内のデータを整理していたらこんなものが出てきたので、お蔵出し。音声起こしの整理練習を兼ねた手慰みにトライしたもの。
もう1年半も経ってるから時効でしょう…… 怒られたら消します。


櫻井:始まりましたー! 『おそ松さん』年末スペシャルー! 松野家長男・おそ松役の、櫻井孝宏です。
中村次男・カラ松役の中村悠一でーす。
神谷:三男・チョロ松役の神谷浩史です。
櫻井:えー、今回は、年末スペシャルですから、せっかくなので副音声として、我々も一緒に映像を観て、思うところをぶつけあいましょう、という企画です。
中村:はー。
神谷:どんな企画なのこれ? かつてやったことないんだけど。
中村:ないですよね。
櫻井:そうですね。
神谷:だってこれオンエア乗ってるんでしょ?
中村:パッケージ用じゃないわけですよね? 
神谷:そういうことです。
中村:オンエア用ですもんね。皆さんご自宅でこんなものを聴かされるんですね。
一同:はっはっは(笑)。
櫻井:あのー、変な期待はしないでくださいね。
中村:そうですね。
神谷:そうだね。
櫻井:僕らもそれなりのルールのなかで喋るので。
中村:「ここでしか聞けない裏話」、そんなん出ないですからね。
櫻井:ないですからね(笑)。
神谷:でもこれ、どういう風に受け取るんだろうね。まったく知らない人が聴いたらさ、声だけはほら、やっぱりそれぞれのキャラクターじゃん。我々別に作ってないから、声をさ。
櫻井:そうだね。そんなに作ってないね。
神谷:だからさ、「えっ、この人たち何喋ってるんだろう」って思うんだろうね、きっとね。
櫻井:まあでも、すっかり『おそ松さん』は、ちょっと、トレンドになっちゃってますから。
神谷:ねえ。
中村:そうですね。
櫻井:こういうのも面白がれちゃうんじゃないの。
神谷:ということなのかしらね。正しく伝わるのかしら、これ。
櫻井:いやあー。うがっていこう。
神谷:(笑)。
中村:ちょっと挑戦してみますか。
櫻井:ちょっと挑戦していこう。
中村:やってみますか。
神谷:はっはっは(笑)。
櫻井:何ができるか。
神谷:そうね(笑)。
櫻井:我々にいったい何ができるのか。
神谷:何ができるんですかね? まあでもいろいろやっていきましょうよ。
櫻井:そうですね、じゃちょっとおしゃべりしていきたいと思います。よろしくお願いしまーす。
中村:はい、お願いします。ということで、このあとスポンサーが出るんですね。
神谷:びっくり――
一同:出たー! ありがとうございまーす! 
神谷:わーすげー! お世話になってまーす! 最高でーす!
櫻井:今後ともよろしくお願いしまーす!
中村:ごちそうさまです!
櫻井:好きでーす! 
神谷:大好きです! 愛してるー!

櫻井:はい、いいですか? 年末スペシャルですからね。いちばん最低な六つ子は誰か、みたいなのを話す、というのを、ナレーションが言います、このあと。
神谷:うわあー、それ僕?
櫻井:先に言ってしまいました。
中村:やってるんですね?
櫻井:先に言ってやりましたよ。
神谷:どんな番組なんだよ。
中村:トト子とやり取りしてると。
櫻井:下手するとですね、特に俺かもしれないですけども、一瞬、俺が3人喋ってるみたいになる瞬間があるかもしんない。
神谷:ああー、そういうことね。
中村:本線と、こっちと、ナレーションと。

 『はーい! おそ松でーす!』

櫻井:あ、これこれ。
中村:喋り出した。
神谷:喋りはじめたね。

 『毎日毎日寒いねー。えっ。ウソ。全裸待機してたの? 風邪ひくよー。』

中村:なんとも言いようが……(笑)。
櫻井:まあ、ね。なんだろうね(笑)。
神谷:(笑)。
中村:難しいんですけど(笑)。
櫻井:不思議な気持ちだね。
中村:これやりにくいんですけど!
神谷:やりにくいだろうねえ。しかしトト子はかわいいね。
櫻井:ああ、やっぱりそこに行くかあ。
神谷:ええ。トト子が大好きです。
中村:大好きですか。
神谷:はい。まあ、自分好きすぎてちょっと引くとこありますけども、あそこまでだともう清々しいなと思って。
中村:なかなかこんなに素直な子はいないです。
神谷:いないと思いますよ。
中村:着飾らないんですよ。
神谷:着飾る方向がホラ、甲殻類とかだから。「シャコー!」とかすごい好きでした僕。
櫻井:かわいかったね、あれ(笑)。
中村:ガン無視してましたけどね。
神谷:ええ、100パー無視でした。
中村:100パー無視でボディブローされてましたよ。
神谷:はっはっは(笑)。あれエコーがかかるの好きなの。「せぇいせぇい」(笑)。
櫻井:あ、そういう小っちゃいネタとかを拾ってけばあっと言う間だよ、たぶん。我々のパート。
中村:やったぜ。
神谷:我々Aパートだけなんです。
櫻井:そうなんですよ。
中村:Bパートはまたメンツがね。
櫻井:あのバカ3人が。
中村:これは、問題児がそろってますよ。
櫻井:後半やばいですからね。
神谷:かなりやばいですよ。まとめ役がいませんから。
中村:そうですね、確かにね。トド松、まとめ役に見せかけて全然、ちょっとイカれてますからね。
神谷:あいつさあ、ほんとさ、本番のテイクで笑ってんの勘弁してほしいんだよね。
中村:それ中の人の話ですよね!
神谷:あいつなんなの、ほんとマジで。
櫻井:ダメだよ、あれ。
中村:フフッ、って言ってますよね。
神谷:薄くさ、ずっと笑ってんだよあいつ。
櫻井:かつさ、たぶん、バレてないと思ってる。
神谷:や、バレてんだよ気になってしょうがねえんだもん。
中村:音になってないと思ってる。
櫻井:であれば大丈夫だ、っていう判断でいるからね。気をつけたほうがいいよ。キミ。
中村:君、気をつけなさい。
神谷:うなずいてますけれどもね。
櫻井:あのー、皆さんどうですか。
神谷:何がですか?
櫻井:この『おそ松さん』の反響というか。あるザンスか。
中村:ありますよ。わりかし、もう対極にあるぐらいのクリーンな作品の現場で、「観てます」って言われます。
櫻井:言われますか。
神谷:言われるね。
櫻井:何か話したげなスタッフさんとかがいて、まるで告白をするように「『おそ松さん』観てます」って。ああやっと言えた!みたいな感じを。
中村:伝えたかったこれ!
櫻井:――みたいな人がいるぐらい。
神谷:いやあ、ほんとに、驚くほど――少なくとも、オンエアが始まってから今まで、毎日のように必ず誰かしらが話題にする。
中村:ああー。
神谷:そんなアニメ作品、僕かかわったことないです。
櫻井:俺もないかも。
中村:確かに。
櫻井:初めてかもしれない。
神谷:いやね、反響が大きい作品とかはあるけれども、毎日はないでしょ?
櫻井:でも本当に毎日かも。
神谷:毎日だよう。
中村:なんか、女性声優さんが、あんまり――例えば、イケメンがいっぱい出るよ、っていう作品だと、「わたし○○が好きなんです」って言わないじゃないですか、あんまり。思ってても。
櫻井:(笑)。そうだね。
中村:言わないんですけど、なんか『おそ松』は言ってましたね。
櫻井:なんか言っていい感じがするんだろうね。
中村:なんか、イケメン誰一人いないでしょ?
櫻井:そうですね(笑)。いないな。
中村:観ててほほえましい関係性がちょっといいですね、って。
神谷:そういうもんなんだ。
中村:はーなるほどなと思いました。
櫻井:まあでも今回は、年末スペシャルなんで、それぞれがどんな奴らなのか、っていうのを一応ね。みんな大丈夫か、って。こんな奴らだぞ、って。
神谷:おさらいをね。
櫻井:改めて考えなおそう。
中村:こんな奴らでいいのか、って。
櫻井:うん、いいのかお前ら、って。
中村:ああ。そういうコーナーなんですね。
神谷:ああ、ひどいですね。ピー連発ですね。
櫻井:ピー連発です。
中村:これ第2話ですけどね、収録的には一番最初に。
神谷:やりましたね。
中村:録ったんで、なんか、我々にとってもこれがスタート……(笑)。
櫻井:これがスタートですから。
神谷:まず全力ですからね。
一同:(笑)。
神谷:なにか試されてるな俺たちは、と思いながらスタジオに集められ。
櫻井:いやでもさ、俺毎回ちょっとプレッシャーなんだけど。やっぱ、コメディって難しいじゃない?
神谷:難しいね。ギャグはほんと難しいです。
櫻井:いやいや、二人ね、めっちゃ面白いの。俺見てて。
中村:いやいやもう、カラ松の場合はね、出落ちなんでね。
櫻井:いやいや。
中村:絵がおかしいですからもう。
??:ふふふふっ。
中村:あの、ちょっと待ってくださいね。――お前、声出すなって言ったろ!!
櫻井:(笑)。
中村:ちょっとすいませんね。乗ってないとは思うんですけど。
神谷:(笑)。
櫻井:そうですね(笑)。いますからね。
神谷:いやでもみんなやっぱり百戦錬磨なので、いろんな現場を経験して、この現場に集められちゃったじゃないですか。
櫻井:そう、そうだといいけど、うん(笑)。
神谷:だから、もう本当に、みんな何かしらこう、「やってやるぜ」という意気込みが感じられるから、怖え、マジで。
櫻井:なんか、ギラギラしてる。
神谷:ギラギラしてる。
櫻井:ちょっとしてるよね。
中村:小野さんがね……十四松、ちょっと、お客さんにささってるな、っていうのを自覚し始めてからがね、うっとうしいんですよ。
櫻井:うっとうしいですねえ!
神谷:あっはっはっは!(笑)(手をたたいて笑う)
中村:アドリブ過多なんですよ。
櫻井:味しめてんだ。
中村:味をね、相当、しめきってますよ。
神谷:ああー(笑)。それ、気づかれましたか。
中村:しゃぶりつくそうとしてますからね。
櫻井:まだ味がする、と。
中村:まだいけるんですよ、と。まだ僕かめるんですよ、みたいなね。
神谷:そうなると、あいつね、だんだんつまんなくなっていきますから。気を付けてくださいね!
中村:だからね、オンエア観てね、カットされてるたびに笑っちゃうの。
櫻井:ああー、いいですね。
神谷:ああ、そうね。
中村:別の楽しみ方しちゃう。
櫻井:俺らだけしか分からない。
中村:分からないんですよ。「ああ、ここ小野さんいっぱい息入れてたのに全部消されてるな」って。
櫻井:全部カットだったもんね、あれは。あれは痛快だったね!
中村:痛快でしたね!(笑)
神谷:はっはっは(笑)。そういうのね、本人に言ってあげたほうがいいですよ。
中村:そうなんですか。
神谷:多少は自覚させてあげないと、本当につまんなくなっていくんですよ、彼は。
一同:(笑)。
神谷:ええ、ほんとにね。
中村:狙ってない時がいいんですね?
神谷:三振かホームランでいいのに、ヒットを出そうとするんですよ、彼は。
櫻井:ああー、なるほど!
神谷:良くない癖なんですよ、それが。
櫻井:いいたとえですねえ!
中村岩鬼でよかったんですよ! あなたは!
神谷:たまに出るホームランでいいんですよ。
櫻井:そうだよ、ホームランも三振も、まあ面白いっちゃ面白いじゃない、両方ね。
神谷:つまんないヒットを狙うんだよ、そうなってくるとね。
中村:ヒットは我々の担当ですよ。
神谷:そうそう(笑)。
櫻井小野大輔の綺麗なクリーンヒットはそんなに……
神谷:そうそう、別にみんな望んでないんだよ、きっとね。
中村:いや、そうなんですよね、ほんと。
櫻井:なんか、やってくうちに――わりと俺まだこの『おそ松さん』で、「あ、この人こんな感じなんだ」ってのを結構拾ってる気がする。キャストの。
中村:うんうん。
神谷:わりと皆さん、付き合い長いですけどね、このキャスト陣はね。
櫻井:うん。なんか新鮮さもあるよ、俺。だから超楽しい。俺もね、だからね、自由と一緒で、笑うのを結構こらえてるのよ。
中村:あ、ほんとですか?
櫻井:俺はまだこらえられてるよ。俺はね?
中村:こらえられてないのは僕と入野くん。
櫻井:そうです。あなた、あなた結構(笑)。
中村:僕はね、この現場ね、ほんとね、一人で録りたい。
一同:(笑)。
神谷:笑っちゃうからね(笑)。あのさ、己のセリフで笑うのやめてほしいんだよね(笑)。
中村:なんか俺バカなこと言ってんなと思う時があるんですよ(笑)。ふとした時に。
櫻井:幸せだね、それね。
中村:つらいんですよ。
神谷:冷静になるとダメな時あるよね。
中村:あとね、この現場の空気、よくないんですよ、ほんと。
神谷:そうね(笑)。
中村:スタジオの空気が悪いんです。もう笑かしにかかってるんです。
櫻井:あるね!
中村:あるじゃないですか。
櫻井:ある。
中村:あげられてるんです。気持ちを。
櫻井:分かる分かる。
中村:だからね、やりづらいの。普段ならこんな、家で読んでてぴくりとも笑わなかったよ、とか思うところがね、ちょっと面白かったりする。
神谷:そうね(笑)。
櫻井:収録終わるとぐったりしてるもんね。
中村:そうですね。
櫻井:なんだろね、あの疲労感。
中村:疲れますね。
櫻井:このタンクトップもひどいなあ……
中村:これ誰作ったんだろう(笑)。
櫻井:自分かなー(笑)。
神谷:自分発注したんじゃないの(笑)、たぶん。
中村:お母さんとかにお願いするよりはいいですよね。
神谷:あ、でも頼んでっかもよ?
中村:「ちょっとアイロンで貼り付けてくれよ、マミー」。
櫻井:アイロンプリントはありうるね。
中村:これ何言ってるか全然分かんなかったですよね? チョロ松のここ。(ハローワークでのチョロ松の場面)
神谷:これ分かんなかったー。
櫻井アジェンダって言ってたね。
神谷:調べたけどよく分かんなかった。
櫻井:チョロ松もまあ、まだ、ツッコミというか、世の中的にはさ。
神谷:ああ、ま、ツッコミって認識されてますね。そうでもないんですけどね。やっぱりスタートダッシュがすごかったんで。
櫻井:すごかった。
神谷:皆さんのキャラを分かっていただくにあたって、そういう役割が必要だった、ってことだとは思うんですけども。まあ、最近はなじみまして。
櫻井:なじみましたか(笑)。
神谷:ええ、ええ。皆さんと同じぐらいのセリフ量になりました。
一同:(笑)。
神谷:本当にありがたいことにですね。
中村:〈ぴよぴよ音〉ってますよね。
神谷:そうですね。これは来年以降の展開になってくると思うので、期待していただきたいんですけども。
櫻井:そうですね。あのー、とんでもないのが待ってますからね。
神谷:そうだねえ。
中村:そうですね(笑)。これのたぶん、オンエアの一個前――今の画じゃなくてね。今回の我々のトークの一個前とかもひどかったですよ。
神谷:ああー、でしょうね。
中村:ちょっとよく順番が分からないですけど。
神谷:もうほんとにやめてほしいです。いや、トド松の「トッティ」はいいよ、別に。もはや。もう一周回っていいよ。ただあの名前だけはもうダメだってマジで。
中村:ダメですかねえ。でもなんか、それ以降、あんまり台本に反映されないのがちょっとさみしいなと思ってますよ。
櫻井:そうなんだよね。
神谷:それはダメだよ。ダメだからだよ。
中村:だからアドリブで呼んであげたほうが。
神谷:いやいや、それは一様に六つ子全員あの名前だから、はっきり言うと。
中村:あ、そうですか。
櫻井:だからか。そうなっちゃうか。
神谷:そうそう。
中村:そっか。こいつだけじゃないか。
神谷:みんなだもん。
櫻井トッティみたいな感じじゃない。
中村:そうそうそう。みんな一律あの名前だけど、〈ぴよぴよ音〉とか言うかもしんないよ?
櫻井:〈ぴよぴよ音〉
中村:〈ぴよぴよ音〉
神谷:しつけえよ(笑)。俺自分で言いたくないから言わなかっただけだかんね?(笑)
中村:ひどいですよ。
櫻井:というか、時間、もう来てる? もうちょい?
中村:まだ大丈夫ですね。
神谷:もうちょっと行って。
櫻井トッティはね、すげえなと思った。後々にもちゃんと反映されてる。
中村:ちゃんと出てくるし。
神谷:延々トッティって言われてますからね。
櫻井:もう今やちょっとさ、なじんでるじゃない。
神谷:まあトッティですよね。
櫻井:ファンの間でもトッティって呼んでるぐらい。
中村:あると思います。
櫻井:あるよね。
神谷:最初悪意しかなかったのにね。
櫻井:そうそう(笑)。
中村:悪口で言ってたつもりだったんですけどね。皮肉で。愛称なんですよね。
櫻井:そうそう。トド松はね、割り食ってるよね。一人抜けできそうなのにねえ。
神谷:できませんね。兄弟が鬼のように追いかけてきますから。
中村:逃がさないんでね。逃がさない構えなんで。
櫻井:なんか、最近はやっぱりさ、ファンの間でもさ、見てくれてる人の間でも、研究みたいなものが。
神谷:そうなの?
中村:キャラクターのね。
櫻井:造形とか、実はこのお話はこうだったんじゃないかみたいなことが語られていたりとかするなんていう話をスタッフさんから聞いたりもするんだけど。ま、いい傾向ですね。
神谷:まあ、こっちは超面白くやってます。
櫻井:それだけのことですけども、僕らはね。はい、ということで。後半のメンバーにお渡ししたいと思います。
神谷:そうか、バトンタッチだー。ではまた来年だ。
中村:よろしくー。
櫻井:じゃねー。



福山おそ松さん年末スペシャルー。後半が始まりましたよー。お相手はですねー、四男・一松役の福山潤。そして、次は司会の。
小野:おっ、司会なんだ。えーと、五男・十四松役の小野大輔と。
入野:末っ子のトド松の入野ですー。
福山:はい、ということでこの3人で後パー――後半パートですね。我々3人でー?
3人:ハッスルハッスルー! マッスルマッスルー!
福山:はい、ここまでが台本でございます、と。
入野:今日はなんか小野さんが、「僕がぜひ司会、まとめる役を」っていうことを言ってましたから。
小野:俺にMCをくれよと。
福山:あの前半パートの3人のボンクラがすげえいいまとめをしたから。
入野:ボンクラ言うな!
小野:今いないからって(笑)。よくぞ。
福山:え、なになに、なに?(笑) いないって言っていいやつだよね?
小野:いや、ダメだよ(笑)。
福山:ダメですか。
小野:まあ僕らね、前半パート実はスタジオにいまして。
福山:いましたいました(笑)。うん。
小野:一緒に聴いていたんですけれども。
福山:小野くんずっと漏らしてたよね。
小野:へぁ? なになに?
福山:ずっと漏らしてたよね?
小野:漏らしてた?
福山:漏らしてたね。
小野:何をだい?
福山:ずーっとなんかこう、感想を漏らしてたよね、ジェスチャーで。
小野:ああ、ああ。やってた。ずっとやってた。
福山:「それ、それ。正解。」って。
小野:ずっとやってたし、自由くんはやっぱり笑ってた、っていう。
入野:いや、僕そんな笑ってないですよね? だって、潤さんも笑ってましたからね。
福山:あ、俺マイクの通り悪いから入ってないよ。
入野:うそつけ(笑)。
小野:この人ね、ずるいんだよ、だから。ちゃんとマイクに乗らない、絶妙の間合いで笑ってるんだよ。
福山:うんうん。
小野:自由くんは、全然気にしてない感じなのね。
福山:人が喋ってるところに笑うからね。かぶっちゃうから。
入野:俺ね、実はさっき取材でも、言われたんですよ。他の兄弟の人たちがね、「入野さんすごい笑ってるって言ってますよ」って。もう、それについて僕は言ったんですけど。みんなに言われ過ぎて、もうだんだん気にならなくなってきちゃった。
小野:気にしなくなってる(笑)。
入野:なんか……楽しいのに笑っちゃいけないって、何かな……って。
小野:そうだよね、つまんないよね人生。
福山:だけど、楽しいのを笑っていいとは思うんだけど、本番笑うとね、リテイクになるんだよね。
入野:ああー、そっかー!
福山:俺ね、入野くんの笑いリテイクね、3回ぐらいやってるからね。
小野:何年やってんだ、オメー!!(笑)
入野:ごめんなさい(笑)。それはね、よくないと思うわ。
福山:でもね、なんか、自分のところで笑ってもらえるとね、悪い気はしないんだよね。
小野:それうれしいよね、確かに。
福山:そうそう。
小野:さっきも話題になってましたけど、中村くんと自由くんが、わりとゲラッとするわけですよ。
福山:でも自由くんはデフォルトでいいんだけど、中村の場合は自分のツボが、ハマるとすごいじゃん。
小野:ハマるとずっと笑っちゃってる(笑)。
福山:もうセリフ言えなくなっちゃうじゃん、彼。
小野:お前のセリフだぞ、って(笑)。
福山:新年のね。新年明けてからの話の時にさ、あいつまったくセリフ言えなくなっちゃってさ。
入野:言えなくなりましたね、確かに(笑)。ありましたね(笑)。
福山:おいどうした、っていうぐらい。
小野:今日の、このコメンタリーのテーマはあれですよ、いちばん最低の六つ子を決定するということだそうですよ?
入野:いや俺ね、思うんですけど。クズっていうか、怖いの、一松ですからね。
福山:いやいやいやいやいや。
小野:うん、俺も思う。
入野:一松マジで怖いですから。
小野:闇、闇。
福山:そう? そう?
入野:や、だってね? これ一応、台本にノミネートエピソードってのが書いてあるんですけど、例えば……十四松は「川を泳ぐ」「一松を拘束して尻に注射させようとする」と。
小野:あ、今のね。
入野:で、そのあと。今からお見せするのが「朝からハイテンション」って書いてあるでしょ。で、潤さん。一松のノミネート、何かちょっと紹介してくださいよ(笑)。
福山:はい。えーと、第4話、母を脅迫。第7話、脱糞からの局部露出、第11話、カップルに絡む。
入野:(笑)。
小野:サイテー(笑)。
入野:前半のふたつが強烈すぎて、カップルに絡むこと普通に思える!
福山:前半ふたつはね、完全に犯罪だからね。文字だけ見てるとね。
小野:わりと局部露出するよね、この人ね。
福山:いや、局部露出ってことではないんだろうけど、案外ね、そこらへんのハザードはないみたいだね。
入野:あれ振り幅がすごい。一松がいちばん、たぶん。
小野:そうなんだよ。
福山:切れた時は誰よりも声張るしね。
入野:あのトッティ回の時の、最後の、局部露出したあとの、あの声!
福山:あぁんコラー!?
入野:聴いたことねえ声(笑)。
小野:怖い怖い怖い怖い(笑)。今まで出したことない声を急に出すんだよね。そこが怖いんだよ(笑)。
福山:一松はね、そういうことができるから楽しいよね☆
入野:すごいですよね。かと思えばねえ、「エスパーニャンコ」でね。
福山:ああ、あれねえ、みんないいお話だと思ってんだけど、あれいい話なの?
小野:カラ松のオチにつないでいく壮大なフリなんだよ。
福山:カラ松をより不憫に見せるために、いいように作られた話なわけでしょ?
小野:そうそうそう。
福山:ということは、悪意でしょ?
小野:悪意です、あれは。100パー悪意です。
福山:カラ松に対するね。
小野:わざとです。
福山:あれはもうどんだけカラ松が不憫かというところで、カラ松のキャラが立ったとこだからね。
小野:そうだね。や、一松の闇はほんとでも半端ねえよ。あの、猫になるでしょ?
福山:ああ、なるね。
小野:あれも意味が分からない(笑)。
福山:唐突だもん、2話でいきなりだよ?
小野:そうなんだよ、急にニャァって言い出して。
福山:ねえ。俺どうしていいか分かんなかったけど(笑)。
小野:なんかビルの上に消えていくっていう。
入野:いちばん謎が多いもんなあ。
福山:でもやっぱトッティが謎だよ。なんでこんなにさ、女人たち連れてんのに童貞なの?
入野:や、分かんないですよね。足、引っ張られまくってるんでしょうね、きっと。
小野:ああ、その都度その都度ね。
入野:詰めがね、甘いのかもしれない。
福山:ああー。
小野:おおー。
入野:だっていいとこまでは絶対行ってるはずなんですよ。
福山:ふんふん。もしくは、六つ子の中でも、みんなに隠してることがあるとか?
小野:ええー、そうかなあ。
入野:あ、でも、その後の話でありますもんね。トド松が、〈ぴよぴよ音〉
福山:ああー、ありますねありますね。
入野:〈ぴよぴよ音〉な話もありますし。でもね、俺やってて、トド松の気持ちすげえ分かるんですよ。
小野:へー。どのへん?
入野:や、ドライモンスターって言われるところとか、あとはなんだろ、世渡り上手なところとか。
小野:自分で自覚してんだ、そこ(笑)。
入野:子役からやってますんでね、そのへんは。
福山:そうだね。
小野:そうだよね。
福山:それでいうと、自分たちと似てるところはあるってのは、あるとは思うんだけど。
小野:お、お、お、おう。一松似てる……じゅ、十四松のこと聞く?
福山:聞くよ。
入野:しかもなんか十四松、さっきすげえ先輩たちに、兄さんがたにディスられてましたけど。
小野:めっちゃディスられてるし。
入野:あいつこれからどんどん面白くなくなっていくって(笑)。
一同:(笑)。
福山:立ち上がれないやつだよ、もう。
小野:あれはね、俺はあそこで反論しようとしたけど、ぐうの音も出なかったね!
入野:出ないのかよ!
福山:出ないのね。
小野:その通りだ。
福山:的射ちゃってるのね。
小野:的を射てたよ。だって台本通りやるのがいちばん面白いんだよ。だから、今言っときたいんだけど、みんなも言いたいと思うんだけど、台本通りだよね、全部。
福山:そうだね。基本ね。
小野:台本にあるものをやってますから。
福山:俺、アドリブは基本、あまり良しとしないクチだからね。
小野:うーん、他の作品ではどうか知らないけれども(笑)。
福山:いや、あれは「やれ」って言われてるからやってるだけで。
小野:お、そうなの?
福山:そうそう。俺は基本的には台本を逐一、一言一句変えたくない。
小野:ふふふふ(笑)。
入野:で、小野さんは結果、アドリブでやった、アドリブが全部カットになってた、って話ですもんね。
小野:そう、だねえ。ことごとく。「恋する十四松」でやってた、水芸のところで――
入野:ここでやっときましょ。
小野:カーッ!ってやつを――えっ、なんでそんなシーンとすんの。ねえねえ、あと顔。
福山:なぜかというとね、あれやってる時、みんな「これカットだな……」って思ってたから。
小野:はっはっは!(笑) でも最終的に、何回もやると面白い“かも”ってみんな言ってくれてたんですよ、最終的に。だから俺は「よし」って思って、オンエア観たら、綺麗になくなってて。
福山:なぜかというと、それを最初に観ることは1回しかないから。2回めからはもう先が分かっちゃってるから。
小野:そうなんだよね。そこだったんですよ。通好みになっちゃう。
福山:あとね、桑島(法子)さんがいい笑いをしてたから。
小野:そう! 最高でした、あれ。
福山:あれは桑島さんじゃなきゃできないね。
小野:まあでも、入れようと思ってというか……。僕はねあとね、カラ松の、中村くんにそそのかされて。電話に出るシーンで、「もしもし、十四松です」って出るところを、「もしもし、〈ぴよぴよ音〉」って出るというアドリブを、入れてくれ入れてくれって、テスト終わって本番の前に言われて、本当に入れたら、「あの……そういうこと十四松はしないんで……もう一回お願いします」って。
福山:あのね、そういうね、行き過ぎるのはやっぱり冷たいよね。
小野:ダメなんだよね。
福山:俺もね、第1話でさ、ちょっと景気づけにこれからやっていくから、ちょっと一発かましてみようかなと思ったら、後ろのプロデューサー連みんながね、俺をね、蔑む目で見てた。
小野:そうだね(笑)。
入野:ありましたね(笑)。でも確かに、十四松は、面白いことをしようとしてるわけじゃない。
小野:ないんだよ。
入野:っていうね、すげえちゃんとしたダメ出しもらって(笑)。
小野:いちばんちゃんとしたダメ出しで、「あっ、はい……」って。
入野:(笑)。
小野:「ハァイ、スイマセン……」ってなったっていう。

トッティの例の顔のシーン)

福山:あー! 俺これ好きこれ好き! トッティのこれ好き!
小野:あー、この顔!
福山:これいい!
小野:この顔いいよね!
福山:これはいいよ。
入野:話題の顔ですよね。
福山:これはアニメ史に残るいい顔だよ。
入野:や、ほんとに、ありがたいですよ。ほんとに。
福山:平成の世の中でこれが出てくるとはね。これいいわー。
入野:これを描いてくれたスタッフの皆さんに大感謝です。
福山:ねえ。あれで超絶リアルなフィギュア作ってほしいよね。
入野:ファンの人の中でも、これを結構描いてたりとかする人多いですからね。
福山:まあでもね、前半組も話してましたけど、この『おそ松』の反響たるや凄いですな。
入野:すごい!
小野:反響は凄まじいです。みんなに言われます。行くたんびに、現場に。
福山:ねえ。
入野:これ、収録してる最中に僕、舞台とかもやってたんですけど、舞台の現場でも、宝塚のトップやってた女優さんが『おそ松』大好きですからね。
福山:うわあー(笑)。うわ、マジで? 
小野:そういう方々が言ってくれるんだ。
福山:ヅカが? ヅカが松好きなの?
入野:ヅカが松好きですよ(笑)。
福山:でもさ、俺ね、みんながさ、すげえどっかで必ず『おそ松』の話を毎日されるって言うじゃん?
小野:うん。
福山:俺全然されねえんだけど。
入野:あ、分かった、一松怖いからですよ(笑)。
小野:そうだよ。言っちゃいけないのかなって思うんだよ。
福山:バカな!(笑) 最初のころ言われたけど最近何も言われねえよ、俺(笑)。
小野:あ、そう?(笑)
福山:ま、でもね、なんかのきっかけでね。今日ここに来る前には、ちょっとある番組の最終回を録ってきたのよ。そしたら原作の先生が来てて、「いやあ、福山さん良かったよ! でも福山さん何がすごいって、この作品の声と一松の声が全然違いますね」って褒めてんのか褒めてないんだかよく分からない(笑)。
小野:(笑)。ああ、でも、初めましての人に言われるのが、すごい微妙な気分になるんだよね。
福山:なるほどね。
小野:「あの、初めまして。観てます」「何を観てるんですか?」「『おそ松さん』」って言われた時に「……(スーッ)」ってなって。
福山:ああ、そうだねえ。

――CM――

福山:さ。あの、CMの間に小野くんがどういうふうに喋ってたかはBlu-rayに入るから。
入野:あっはっは、うそでしょ!(笑)
小野:なんだざんねーん、あれみんなに聴かせたかったのにー。
入野:ウソつかない(笑)。
福山:いやいや、ウソでもいいじゃん。こういうこと言っとけばさ、なんかね、ちょっとでも伸びるかなって。
小野:あーなるほどー(笑)。
福山:これBlu-rayになんの?(笑)
小野:分かんない(笑)。どうでしょう。
福山:ということでね、もう終わりでございますよ。
小野:あら、あっと言う間ですね。
福山:今年最後の松ですよ。
入野:今年最後の松?
福山:最後松ですよ。
小野:年度松ですね。
福山:そうです。年度松で、年が明けると門松が出てきますから。
入野:あっ!
小野:おおー。
福山:イエーイ。
小野:……うまいことを言わないで、ねえ(笑)。終わっちゃうから。
入野:司会は小野さんなんだからちゃんとやってくださいよ。
福山:そうだよ、最後締めて!
小野:司会だと思ってなかっただろ、ずっと!(笑)
福山:みんなが締めてくれるのを「待つ」んだから。
小野:おああ、だからもうなんだよ、上手なんだけど(笑)。しーんとしちゃうんだよ、一瞬よう(笑)。
入野:あとたぶん一分ぐらいですから。小野さんもちゃんと最後なんか、まとめてくださいよ。
小野:誰がいちばんクズか? 最低か? 誰だと思います?
入野:いや全員クズでしょ?
小野:ははは(笑)。どうせみたいな言い方しないで(笑)。
福山:どうせほら、誰がいちばんとかそういうことじゃないんでしょ?
小野:あー、なるほどね。みんなクズだぞ、ってね。
福山:D的にはさ、誰がいちばんクズだと思ってるの?
小野:全員かなあ、やっぱり。
入野:なんだ。
小野:がっかりしないでよ。
入野:だってそんな、俺が「全員」って言ったあとにすげえ不満げなんだから、ちょっとなんか。
小野:……デカパンかな。
福山:松じゃないじゃん。
小野:ははははは(笑)。
福山:さっ、ということでね! 最後になりましたが! 来年もますます、たぶんですね、一発目! 来年一発目! びっくりします! ですから、ぜひともですね皆さん、新年一発目の『おそ松さん』を楽しみにしていてください。ということで、皆さん、また会いましょう!
入野:あーすばらしい。ありがとうございました。あっほら、提供出てますよ! 大好き!
小野:大好き!
入野:愛してるー!
小野:愛してます!
福山:たくさん、たくさん出してっ!
小野:最高です!
福山:出して出して!
入野:かわいい!