覚書 キャプションのダミーあれこれ

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震えますね。間違えた文章を書いたのではなく、テキストボックスにダミーのテキストを入れていたのが、残ってしまった、という事例です*1。ダミーを残したまま刷ってしまう…… 雑誌におけるひとつの悪夢と言えましょう。

実際に入っていたテキストはこう。

キャプ 中ゴ BBB_キャプ 9Q11H フライパンにオリーブ油とにんにくを入れてあたため、香りが出たらにんにく

中ゴシックBBB(モリサワ)、文字サイズは9級、歯送り11H、という情報が含まれていて、個人的にはかなり親切な類のダミーだと感じます。キャプ末に文字数を表すWがあると、さらに親切かもしれません。定例のページだから省かれているのかしら。


この手のダミーでは、「正しいテキストと間違うようなダミーは入れるな」が鉄則かと思います。私が好んで使用するのは

  • □□□□□□□□□■□□□□□□□□□■□□□□□□□□□■
    • 亜種で □□□□□□□□□10□□□□□□□□□20□□□□□□□□□30
  • これはダミーですこれはダミーですこれはダミーですこれはダミーですこれはダミーです
  • さしかえ□さしかえ□さしかえ□さしかえ□さしかえ□さしかえ□さしかえ□さしかえ□

などの繰り返し系のもので、パッと見での違和感が強く、かつ文字数が数えやすいところが嬉しい。プロポーショナル系のフォントを使用している誌面だと厳密な文字数を数えてもズレることがあるので、あくまで参考とはいえ、やはりW数はあるに越したことはない。

また、電話番号、価格のダミーについても、

  • 03-0000-0000 ¥0,000

タイプよりは、

  • 03-●●-●● ¥●●

のほうが黒くて視認性が高いという点で好んでいます。電話番号のほうは0埋めでもまだしもなんとかなるんですけど、価格は0で埋めておくと特に見落としやすい気がしますので、みっともないのを承知で●を使用。黒い文字に対する赤入れは見やすく書くのにコツが要りますが、それはちょっとしたテクニックですし。


また、ブコメにあった「ダミーテキストには必ず特定の文字列を入れて、校了前にその語で一括検索チェック」というのはめちゃくちゃ有効!!
……だとは思うのですが、オペレーターとデザイナーが同一の現場にいるなど、親密に意思疎通が図れる場合、という条件がついてしまいそうに思えます。

少なくとも、私が経験した現場の多くで、デザイナーとオペレーターは別の会社の方でしたし、そもそも、デザイナーごとにダミーテキストのパターンも違いました。きっちり意思疎通できる単発の書籍か、あるいはよほど定例化して統率の取れている定期刊行誌などでないと、なかなか難しいかな……というのが率直な印象です。

嗚呼、哀しき年末進行……身につまされます。私も気を付けなくては!


ところで、冒頭の記事の事例。
「色校時のライター側の見落としによるダミー残り(=さしかえ指示そのものがなかった)」なのか、「オペレーターの作業漏れによるダミー残り(=さしかえの指示はしたが訂正し損ねた)」なのかによって責任の所在がまるっきり異なります。どちらのほうがよりあり得るか、その現場ごとに異なるかと思いますが、だいたいの場合は―― おや、こんな時間なのに誰か来たようだ。

*1:「だと思います」ではなく、「事例です」。