AD-LIVE 2016 10/30(日)夜公演 考察 下野紘・浅沼晋太郎(リピート用のフラッシュメモ)

AD-LIVE2016 10/30(日)夜公演の膨大なネタバレを含むので、未見の方は即座に閉じてください。

これは、私のように「ライブビューイングも観て、あとりぶも観る」、しかも役者の脳内にも迫ってみたいよ、というけっこう奇特な方のために即興で(アドリブで)書きつけるものです。のちにDVD発売に向けて追記するかも。
想定より記憶違いが多いので、そのあたりは割り引いてください申し訳ないです。

また、AD-LIVE2016自体について興味を持たれた方は、拙記事をご参照ください。
AD-LIVE 2016 のこまごまとしたあれこれについてメモ - talkoのブ()ログ


では、続きを読む からどうぞ。

  • 最終公演にして、下野紘さんの設定回でございます。
    • スーツ姿で現れた下野さんに対し、映し出されたシルエットはどうやらマント姿。「久しぶり!」と声をかける下野さんに対し、妙に大仰な態度で応じる浅沼さん。下野さんは相手の態度に困惑しながらも、ケンジ(演・浅沼晋太郎さん)に対しクイズを出題していきます。
      • 「ケンジ……それは職業の検事か?」という受けが冴える浅沼さん。一人称が「我」とかなり強いものをチョイスしており、キャラ感強めです。Aキャストはキャラで押す、というのは下野さんと浅沼さんに共通の傾向でした。
  • クイズを終え、ようやく直に対面。ケンジの姿は金の縫い取りの入った貴族服……ですが、何よりも目を引くのは、尖った耳、鋭い牙。青白い肌に隈のある目も、明らかに人間ではありません。まさかの吸血鬼でした。
    • 必死に友情や過去の思い出を訴えるマサト(演・下野紘さん)ですが、ケンジの側はすげない態度。「人間の友などおらぬ」と突っぱねます。
      • この時点で下野さんは大困惑状態。舞台裏のスタッフたちにも下野さんの混乱っぷりは筒抜けだったそうです。鈴村さんからは「下野を助けてあげなきゃと思って」、浅沼さんからは「なんとかこの衣装の理由をつけなきゃいけないと思った」などのコメントが聞かれました。
        • 別公演のアフタートークで、鈴村さんと福山さんの会話がありまして。鈴村「俺が2014年に潤の落ち武者を食らってんだよ」福山「僕は2015年に下野の幽霊食らってますから」鈴村「で、今回は中村くんがこれでしょ? 次は俺がまたなんか食らうの!?」…… ……下野さんが見事に浅沼さんのバンパイアを食らいました。下野さんには申し訳ありませんが、因果応報じゃないかしら、とか思いました。
  • それでもなんとかバスに乗り、思い出の場所へと向かいます。
    • バスの中、クーラーボックスにはなぜか赤血球入りトマトジュース。「……飲む……?」と勧めてみたマサトからペットボトルを受け取ったケンジは、蓋を開け、口を付け……そのまま一気に飲み干しました。客席からは拍手。
      • 【感想】ここはAD-LIVEの中でも珍しいルール逸脱部分です。浅沼さんのバンパイアはAキャストとしての設定であり、Aキャスト合わせでメモリーバスの小道具が組まれることはまずないからです。ですが、かなり早くから「吸血鬼姿で行く」ということが決定しており、それがなんらかの形で演出の川尻さんに伝わっていたのでしょう。
    • 辿り着いた思い出の場所、工場。初めて出会ったのはここだ、と語るマサト。貧乏で、中学生なのに働きに出て、同い年のやつなんて他にいなかったから俺から話しかけて…… 一緒に遊んで、いたずらなんかもしてさ…… そう語るうち、思い出ボックスから紙の切れ端と、パンの耳を見つけました。マサトは紙の切れ端を隠してしまい、パンの耳のほうに「懐かしいな」と反応します。「人間の食べ物など……」と難色を示したケンジでしたが、マサトに勧められて一口食べたとたん「うまい」ととても素直な反応を見せました。
      • 浅沼さんのコントロールが光る一幕。木材の十字架、ドリルでの穴あけに過剰反応する吸血鬼の(知識にのっとった)芝居はもちろんのこと、パンを食べた瞬間には階段さながらに演技のトーンをがくんと変化させていて、とても面白いです!
  • 再びバスへ乗り込み、次なる思い出の場所へ。
    • 改めてケンジに語りかけるマサト。自己の姿に疑問を持ちつつあったケンジは、ついに記憶を取り戻して自分が人間であることを認め、「ただいま」と言います。
      • 「ただいま」というアドリブワードが超ド級の引きでした。……が! このワード引きで、裏で待機していたCキャストが大きな影響を受けてしまいました。「ケンジを人間に戻す」というミッションプランで「あれを言おう、これを言おう」と組み立てていたものがすべてご破算。「仕事がなくなった!」と、大慌てでプランを再構築したそうです。こういうこともあるのがAD-LIVEですが、それにしても、ワード引きも対応も凄まじい!
      • 「ただいま」以降、ケンジは完全に気弱な、スンッ…とした喋り方に変わっています。立ち方も変化し、どことなく小さく見えるような姿勢に。浅沼さんの芝居の振れ幅が楽しい公演となっていますよね。
  • バスが止まり、女性が駆け込んできます。
    • 「ケンジさん!」と呼びながら駆け寄ってくる彼女に怯えるケンジ。マサトは「かおりちゃんだよ、お前が仲良かったかおりちゃん!」と紹介しますが、ケンジの態度は変わりません。一緒に遊ぼうと言われても、「私たち、一緒に住んでたのよ」と決定的なことを言われても、どうしても怯えが抜けきらず、面と向かって会話することを嫌がり続けます。
      • かおりちゃんを演じたのは、AD-LIVE2016唯一の2回目の登場、廣瀬詩映莉さんです! 会場に反応があり、中村悠一福山潤公演を観ていた方がいらしたことがうかがえました。私もめちゃくちゃテンションが上がりました!
    • かおりは、「貧乏だったけど、私は幸せだったの」「二人の友情は、お金では買えない」と伝え、待ってるから、と言いおいて去っていきます。
  • 次なる思い出の場所は、留置場。まさかの場所に、ケンジはうろたえます。
    • 思い出ボックスを開け、再び紙の切れ端を見つけてしまったマサトは、「もう警告されてもいい」と自棄になった様子で、「銀行強盗したんだ、俺たち!」と告白します。金に困り、頭の良いケンジに頼って、銀行強盗。しかしその逃走中にケンジは事故を起こし、意識不明に。マサトも捕まり、留置場に……。
    • それを聞いたケンジは、「いたずらでやめとけ、ってことだったんだよ」と自分の格好を見下ろします。トリックオアトリート、ハロウィンにからめての友の忠言に、マサトは懺悔の言葉を並べ、ケンジへと手紙を渡してダイブアウトしてしまいます。
      • 留置場に来て以来、マサトは苛立ちを見せるようになっています。特に強い舌打ちを入れる場面があり、これがちょっとした伏線というか、マサトの本性に寄せた芝居となっていました。実は工場でもマサトはやや攻撃的な態度を見せる場面があり、下野さんのさりげないコントロールが垣間見えたりします。改めて観直せば、下野さんの構築がより読み取れてとても楽しいはずです!
  • 手紙には、「もしも目覚めてくれるなら、また会ってくれるなら、あの金を持ってあの場所に来てくれ」とつづられていました。
    • 工場で、ケンジを待つマサト。そこにケンジがかおりを伴って現れます。三人で遊んだあの遊びをしながら。マサトは心底ほっとした様子で鞄をまさぐり、大ぶりの銃を取りだします。硬直する二人に「来てくれてありがとう」と銃を向け――暗転ののちに響く二つの銃声音。
      • お見事なダークエンド! かすかな予感をきっちり見せつつも、見事浅沼さんを騙し切り、誘い出した下野さんを絶賛してやみません。すばらしいエンディングでした!
  • 以降はアフタートークにつきまして。
    • 鈴村さん曰く、「本当に最後の最後の瞬間まで秘密を持ってた。浅沼くんも相当ラストのほうまで隠していたんだけど、本当の最後まで隠し通したのは下野だけ。すごく大変なことをやっている」と解説。浅沼さんは「出て行った時にはまったくこんなことになるとは思わなかった、ほのぼのエンドで終わる気でその準備をしてたのに」とコメントしていました。
      • 先に触れたとおり、「あの金を持って」というコメントや、強い舌打ちなど、さりげないながら伏線ははってありました。
    • 下野さんは「留置場」というワードを引いた時点で、ダークなエンディングが思い浮かんで止められなくなっちゃって、と説明。本当に初期の初期のころからこのようなダークサイドエンドにすることだけは決まっており、早々に鈴村さんに報告していたそうです。「観客席が『えっ?』となってくれたから、やりたいことがやりきれたと思います」というコメントには安心としてやったりの自信が見えました。
    • 鈴村プロデューサーから「このエンディングの予感があった人いる?」と観客席へのアンケートが。それなりに手が上がったらしく、「ほら、やっぱりいるよ!」と反応。
    • そしてここから、「もし浅沼くんが来なかったら?」という話に展開。鈴村プロデューサーが「やればいいんじゃない?」とプロデューサー権限を発動し、なんと、アナザーエンドが観られることに! 実景を切り替え、ライトを変え…… 工場に一人佇むマサト。ケンジがもう来ないであろうことを悟ったマサトは、取りだした銃の銃口を右のこめかみに押し当て――銃声。つまり、ケンジがやってこなかった場合は、自殺エンドだったわけですね。こちらも見事なダークサイド!
      • ……鈴村さんは多分これを皆に見せたかったんでしょうね。AD-LIVEの2種の結末を見事にまとめきっている、とてもきれいなまとめです。ケンジに銃を向けた時点で「来なかったら自殺してた」と思い至った人も多くいるはずだと思います(少なくとも私はアナザーエンドが自殺で終わったであろうと予想できました)。
    • また、銃声が2発だったことにも触れられました。今までの全公演、最終場面でCキャストが登場したことはありませんが、浅沼さんが、舞台袖で「Cキャストいる!?」と呼び、一緒に出ようと誘ったとのこと。最後に驚かされた下野さんでしたが、行くしかない、ということで結末は変えずに銃を取り出しました。結果、暗転後に響いた銃声は2発だったわけですが……当然、下野さんのプランを事前に知っていた音響スタッフが用意していた銃声は本来は1発。「二人いるし……2発撃っちゃえ!」ということで、指先ひとつで「ターン、ターン!」と2発に増やしたそうです。かおりを殺したのは音響スタッフだー!
    • 結末の衝撃が過ぎたあとには、浅沼さんの格好についての話。下野さんが「AD-LIVEのために毛を剃る」ということを聞いてしまった浅沼さんは、お返しのヒントとして、「型を取った」ことを教えていたそうです。そのせいで下野さんは「型!?」という考えに取りつかれてしまったとか。もちろん、型を取ったのは耳と牙です。喉が渇くし、食べにくいしと大変なことが多かった、という浅沼さんの感想が聞けました。
    • 人外さながら、吸血鬼の衣装でしたが、鈴村プロデューサーから「実はすぐ止めさせることができた」と衝撃のコメント。「『ハロウィンの仮装だろ』とか……『ハロウィン』ってワードさえ出せば、浅沼くんのほうでやめてくれたよ」と簡単な解決策が示され、下野さんは「ハロウィンはまったく思いつかなかった」とがっくり。10月30日の公演だったので、時期的にはどんぴしゃりだったのです。このまま帰れるよ、という笑い話も。
      • 【妄想】今回のAD-LIVEのルールだと絶対そうならないんですけど、「本当に吸血鬼だった」という展開に着地する例も観てみたくはあります。ありますよね? Aキャストの苛烈な振りを取り込んでしまうAD-LIVE。観てみたい!


あー、書きました書きました。アフタートークが長かったんですよ、最終日は。ちょっと書き過ぎなので、ほどほどのところで隠したいと思います。
では、ついに「あとりぶ」も最終日! 楽しみましょう!