AD-LIVE 2016 のこまごまとしたあれこれについてメモ

この記事では、「AD-LIVE 2016」のネタバレを含む、数々の小ネタ系情報・考察についてまとめていきます。基本的には箇条書きです。各公演のネタバレ、多くの個人的な推測、妄想を含みます。どうか話半分で読んでください。

主な内容は以下の通りです。随時、追加していきます。

  • 設定・世界観に関して
  • 舞台装置に関して
  • 演出に関して
  • 脚本に関して
  • Cキャストに関して
  • その他に関して

設定・世界観に関して

  • ベルソン社 = 鈴村社 (鈴=Bell+「村」の音読み)
  • マインドダイブには類似のモチーフがある。メジャーなものは「サイコダイブ」で、鴻上尚史・作の舞台脚本『スナフキンの手紙』などにも登場していたり。
  • 各会場のスタッフは、全員が白衣&ベルソン社スタッフIDカード、という衣装。
    • なお、ネックストラップの色は三種で、赤・黒・青。赤が責任者系、黒が一般スタッフ(関係社員)、青がその他スタッフ。青のネックストラップの場合、IDカードにスタッフ名の記載がなく「Staff」とのみ書かれる。終演後のアフタートークで鈴村プロデューサーが身に着けるのは、青ストラップのもの。
  • 各会場はベルソン社日本支社に見立てられており、ベルソン社の歴史やマインドダイブの資料が展示されている。観客席は「マインドダイブ見学ツアー」用の座席という位置づけ。
    • この点で、脚本との矛盾が生まれる場合がある(詳しくは脚本の項にて)。
  • 【推測】マインドダイブという設定が固まったのは出演者発表会のあと。公式サイトの「STORY」で想像させる内容と初期設定が違いすぎるので。
  • 冒頭、キャスト紹介時の映像に含まれている化学構造式はエチレン(C2H4)。もっとも単純なアルケンであり、平面構造を持つ。

舞台装置に関して

  • AD-LIVE恒例だった回転装置を排し、代わりに分割型バスを導入。
  • バスの裏側は実質的に台車。場面転換用の道具を積み込み、裏側で設営を行う。
    • バスの登場時、舞台上にある段差とバスは接触した状態になる。(24日夜公演のボールの取り扱いより)
      • もしかすると、段差が平行をたもつためのガイドになっているのかも。
    • Aキャストに知られないため、布で隠したりぐらいはしているかもしれない。
  • バスの移動、ドアの開閉も人力と思われる。動かす速度はバックスクリーンの映像のスパークを参考に合わせることができる。
  • 人員は2名~、多くて4名か。バスを移動させたら、静かに静かに身をかがめつつ裏で設営。そしてまた分割。……大変です。
  • 最終場面では、Aキャストが来るか、来ないかを知るための「お知らせランプ(グリーンに点灯)」が存在する。(9月25日昼公演アフタートークより)
  • Bキャストが手紙を渡しそびれた時用に、予備の手紙が全公演で設置されている。(24日夜公演より推測)
  • 演出部は、各公演に必要な小道具のほかに、臨時小道具の用意をしている。(25日昼公演アフタートークより)
  • 演出部は、公演中、無線によってフレキシブルに指示を出している。(25日昼公演アフタートークより)
  • 舞台上でも、バスの運転手のみ、演出部からの直接指示を得ている。(24日夜公演アフタートークより)
  • 劇中小道具は基本的にすべて本物が用意される(AD-LIVE2015 オーディオコメンタリー、鈴村プロデューサーのコメント他より)。
  • マインドダイブ内の小道具の多くは「ベルソン」「Bellson」「べるそん」のブランド品となっている。
    • 【妄想】マインドダイブシステムによる上書きだと考えると面白いですね。治療対象者の記憶に不用意に介入しないよう、雑多な固有名詞はすべて「ベルソン」で上書きして表示するシステムだ、とか。
  • ベルソン社の名前が入ったもの一覧
    • 水(べルヴィック)、ドリンク(ベルソンCドリンク)、ポッキー(ベルソンスティック)その他のお菓子、ノート(べるそん学習帳)、Tシャツに書かれたクマ(頭にMDロゴあり)、消しゴム(べるそん)、鉛筆(Bellson Pencil)、ペン立て(Bellson)、キャバレーべるそん(40分\3,000、60分\4,500)など。
      • ただし、11日夜公演登場の新聞は旧作の通り……

演出に関して

  • 劇中、ボックス内も含め、小道具は演出部主導で設定される。よって、ボックス内に何が入っているかはBキャストも知らない(11日昼公演より推測)。ただし、Bキャストからの要望を入れてバス内部に積み込まれるものもある。
    • おそらく1品(か、それに準ずる1組)までか。寺島:衣装、森久保:新聞、中村:スケッチブックと筆記具、あたりにはかなりBキャストの意思を感じる。
  • 劇中のアナウンスや効果音のタイミングはアドリブで付けられている。多くは時間経過によるものだが、突発イベント(トリガー)によって行われるアナウンス等もある。
    • キューはひとりが専属で担当する。葛飾公演においては浅沼晋太郎氏が担当。他公演は川尻恵太氏が担当。
      • 鈴村氏・浅沼氏・川尻氏の3名で、キュー・Cキャストセコンドあたりを持ち合っているのかもしれない。
  • 劇中、突発のキューとなるトリガーは以下。

・第一場面、Bキャストの「問題」の発声(BGM切り替え用)
・第一場面、Bキャストのボタン押し(SE)
・第一場面、Bキャストの問題消化 (最終問題用BGM)
事前打ち合わせあり。問題数によるコントロールはしていない。(4問めの場合も、5問目の場合もある)
・各場面、Bキャストからの固有名詞の発語 (記憶法に関わる内容の場合。アナウンスは3種を使い分ける)
・手紙を読む場面、Bキャストの「○○より」という名乗り (手紙朗読の終了の合図につき、必須)

  • 時間経過型のキューは以下。

・第二場面、雷鳴が強くなる (A・Bへの経過時間の連絡用)
・バス内のアナウンス各種 「次、止まります」「この先、揺れます」
・マインドダイブ終了までの時間を知らせるアナウンス

    • これらのアナウンスについても、「話の区切りを縫う」「話を遮って場面を転換する」の使い分けがあり、キュー担当のさじ加減となっている。
  • 劇中BGMは宇田隆志氏による即興。
  • A、Bともに、衣装替えには相応の苦労が伴う。
    • 通常、事前に仕込みができるBが最終場面に合わせて変更してくる例が多いが、Aの側もある程度、流れに合わせて変更できるように準備していたらしい例もある。

脚本に関して

  • 何も知らない側が「A」、すべての設定を知っている側(マインドダイブしている側)が「B」。
  • Bがすべての設定を決定、Aは手ぶらでステージに立つ。A側が設定できるのは自分の衣装のみ。
  • Bの側も、Cキャスト・ボックスの中身については何も知らない。
  • 2か所ある「思い出の場所」についても、Bが自ら設定することはできない。出演者発表会の時にくじを引いて決定している。(25日昼公演アフタートークより)
    • ただし、実景(スクリーンに投影される写真)についてはBキャストの設定に沿ったものになる(要望が入れられている)。
  • 最初に表示されるバス停の行き先についても、Bが設定することはできない。スタッフ陣が適当にワードを書いたものをシャッフルし、その後はキャスト陣は一切関知することはできない状況で、順序が決定されている。
    • 順序を決定しているのは、ムービー制作の都合上。「3か月前には決定している」との発言あり。(10月30日昼公演アフタートークより)。
  • 冒頭アナウンスの書き起こし(反転)

本日はベルソン社マインドダイブをご利用頂き、
誠にありがとうございます。

「マインドダイブ」とは
事故や疾患により、意識不明、
もしくは心を閉ざしてしまった方の精神に直接入り込み、
記憶を刺激することで
意識を回復させることのできる治療方法です。

治療対象者の記憶を改ざんすることは
記憶法により禁止されています。
治療対象者の方が、
自ら記憶を取り戻すことを目的とした治療ですので、
ダイブインされた方は、
細心の注意を払ってご利用ください。

それでは、
素敵な記憶の旅になることを、
お祈りしております。

  • システムアナウンス書き起こし(反転)

その行動は不適切です。
記憶法第九条、第三者による記憶介入禁止に抵触するおそれがあります。
その行動を続けるようであれば、強制ダイブアウトの可能性もあります。ご注意ください。

    • システムアナウンスは、「ダイブインしている人向け」のものと、「マインドダイブ見学ツアーの参加者向け」のものとが混在している。
    • 【感想】「マインドダイブ、成功しました」というアナウンスは、「ダイブイン、成功しました」のほうがシステムアナウンスとしては正確っぽいような。
  • Bキャストの提示したシナリオについては、演出部のチェックが入る。(25日昼公演アフタートークより)
    • 中村悠一氏は「6回ぐらい改稿した」と発言している。
    • 実景の準備、小道具の調達、Cキャストの手配等の事情もあり、わりと締め切りは早いのでは。
  • 最終場面は、Bキャストの設定によっては、舞台空間が現実世界に移動する。
    • (追記)現実世界どころか、もっととんでもないところに飛んだ例もある。
    • この移動が起きた場合、観客は「マインドダイブ見学ツアーが終了していない」にも関わらず、時間をある程度すっ飛ばして現実世界の風景を観ることになる。この最終場面の後に会場では、終演後に「マインドダイブ見学ツアーを終了します」という「マインドダイブ見学ツアーにご参加いただき、ありがとうございました」というアナウンスが入るため、観客席の位置づけの辻褄が合わなくなる。逆に、最終場面を精神世界にとどめた場合はこの矛盾は発生しない。その代わりに、「マインドダイブ見学ツアー終了のアナウンスが流れた後にも関わらず精神世界を覗き見る」という状況に置かれる。
  • 最終場面において、Aは「登場する/しない」を自分の意思で決めることができる。
    • Bの誘導が「強く登場する(しない)に傾いている」「登場するかしないか分からない」が効いている状況ではあるものの、それを裏切る自由は存在する。

Cキャストに関して

  • 途中、バスに乱入するCキャストについては、完全に演出部の独断で決定される。AもBも詳細を知らされず、どころか、誰が来るか自体を知らない。舞台上での初対面アタリマエ。
  • 人選については、演出の川尻恵太氏の人脈がいかんなく発揮されている。
  • Cキャストは、Bの作った設定を、事前に読んだ上で登場することができる。(11日昼公演より)
    • 事前研究も可能な程度の期間があるようで、かなり早めに設定を渡されていると考えられる。
  • Cキャストは、舞台公演中に決定されていく事柄をメモしまくっている。
  • 当日、Cキャストのキャラクター像の造形、およびミッション設定に関しては、鈴村プロデューサーがセコンドについている。(25日昼公演ほかより)
    • 場合によっては、当日に早く現場入りし、撮影・小道具作成に協力していることも。(24日夜公演より)

その他に関して

  • アドリブバッグのストラップを、透明のビニールのものに取り換えている人もいる。
    • アドリブバッグの外側には使用済みワードをしまうポケットが用意されている。ただし、そこから間違って引っ張り出して再利用してしまった場面も。ご愛敬ご愛敬。
  • バスの運転手は八王子公演、葛飾公演・大阪公演でそれぞれ異なる。
  • 各キャストの衣装に関しては各人の持ち出しが含まれる(25日夜公演より)。ただし、AD-LIVEスタッフ側に調達を依頼することも可能(AD-LIVE2014公演の福山潤氏の衣装に関するエピソードより)。
  • アナウンス中、「素敵な記憶の旅」「幸せな時間」というフレーズが出てくるが、なかなかに胡散くさい。マインドダイブが治療、言い換えれば医療行為の一環である以上、妥当さだけを評価するなら「実りある」ぐらいでもいいはずだけれど、「素敵な」という表現に宿る空虚さがたまらない味を生み出している公演がいくつかあり、意図的なズレなのだろうなあ、と解釈している。
  • 各公演では、A、B、Cを絶対に対面させないため、各人が顔を合わせないよう、全スタッフが無線と声で情報を共有し、キャスト陣の居場所を報せ合っている。
    • 「当然、こんな公演用にできてる楽屋なんてない。動線は共通だからもう大変(鈴村)」「声が飛び交ってるので、お互いの居場所がすぐ分かる(小野)」(11日昼公演アフタートーク)
    • 結果、11日昼公演のCキャストであった西山宏幸氏は、「トイレに行っておきたいんですけど、いいですか」と申し出た時、返答で「巻きでお願いします」という要望を受けることになった。人生で初めて言われたそう。
  • 開演前・終演後にスクリーンに表示される「AD-LIVE2016」ロゴのカラーは、グッズのリボンバンド・チャームの色と同一。

以上、箇条書きでした。思いついたはしから追記していこうと思います。