一部ブログエントリの非公開化のご報告と、「レポ」に対する方針について
みなさん、あけましておめでとうございます。2018年が皆様にとってよい年でありますよう、心よりお祈りいたしております。
さて、もうかなり時間があいてしまいましたが、先だって公開されました豊永利行さんのエントリを受けて、この記事を書くことになりました。
ameblo.jp
端的に、現時点での私の方針を述べると、
- 過去エントリは一時的に非公開(対応済)
- 検証可能性が担保されたものについては、精査・正確性を再確認の上で再公開という段取りを踏む
- ただし、精査のスケジュールはおそらくすぐには確保できないので、実質一定期間以上の非公開化
ということになります。
以降は、そこに至るまでの道筋の話です。でも……難しいですね。できるだけ正確を期して書いていきたいですが、どうしても長くなります。ご興味がおありの方だけどうぞ。
続きを読むAD-LIVE 2017 出演者発表会の内容についての雑感
出演者発表会以降、ちょっと驚くほどアクセスが伸びまして(普段の3倍)、急遽この記事を書くことにしました。まだあんまり精査してないので、粗いところはご勘弁ください。
AD-LIVE 2017出演者発表会についてです!
2018/06/25追記 2018年版の記事ではありませんので、ご注意ください。
AD-LIVE(アドリブ) 2017 - AD-LIVE Project
出演者陣に関しては公式サイトをご覧いただくとして。
続きを読むベタ起こし:『おそ松さん』12話 副音声
PC内のデータを整理していたらこんなものが出てきたので、お蔵出し。音声起こしの整理練習を兼ねた手慰みにトライしたもの。
もう1年半も経ってるから時効でしょう…… 怒られたら消します。
格好良い『サトウ』と『タナカ』を考える
これこれ、これ本当楽しいですね。西尾維新読者としてはぴくっと来ちゃいます。
- 格好良い『サトウ』を考える
佐塔 佐統 狭島 沙灯 砂塔 里鵜 里雨 悟宇 悟烏 茶兎烏 左砥右 左ト右 早統 早踏 茶陶 唆答 郷有
- 格好良い『タナカ』を考える
田奈花 田奈架 田奈夏 他仲 大仲 大那賀 棚鹿 棚掛
みたいな感じでしょうか。まだまだいくらでもやれる気がします。
格好良さの基準
名前付けには、ミーニング系、音合わせ系など、いろいろなパターンがあるわけですが、先に音が決まっている今回は、ミーニングで攻める一手です。
単漢字でも意味を表現できるところを利用して、「サ|トウ」「サト|ウ」「サ|ト|ウ」の分割にそれっぽい字をあてこんでいくことに。そこに、主述か、述語+目的語、修飾関係、類語などを盛り込んでいけば、なんとなくまとまりが生まれて"らしく"なるかなと思いました。
さっと作ったわりに、「悟宇」や「田奈夏」は気に入りました。「左ト右」も変形でいい感じ。元記事の『ササキ』の当て字だったら、「早々機」とか好きです。「早々機 好機」なんてとりあえずまとまっていると思います。
なお、唐突にこんな記事を書いた理由は、『僕のヒーローアカデミア』を12巻まで一気読みしてしまったからです。蛙吹梅雨ちゃん超かわいー!
社会の中で、能力は武器と防具になる
を読んで、思ったことを書く。
総合的な能力のバランスという面で僕は同期の中で圧倒的に劣っていたと思います。端的に言えば、能力のムラがあり過ぎました。
僕が注目したのはここである。能力のムラ。
能力のムラがなぜ悪いのか? そのことに対して、今のところ僕はある表現でいうことにしている。その言い方はひょっとすると誰かの知見になるかもしれない。
それがタイトルの「能力は武器と防具になる」である。
高等専門学校に通い、脱落した自分
唐突に自分語りになってしまうけれども、僕はかつて、とある工業高専に通っていた。工業高専というのは、専門知識を効率よく、どころか、妥当に学ぶための最適化をかなり極めており、まっとうに授業を受け、研究をすれば、ひとかど程度のエンジニアにはまあなれるだろうさ、みたいな教育機関である。
齢は15、義務教育修了直後の彼ら時々彼女らは、専門知識に関しては特に横並びでスタートを切り、ほどほどに順位をばらけさせながら5年間を過ごす。
僕の通っていた高専の場合は*1高校4年生になった時点で研究室に所属し、研究を始める。ここが分化の始まりである。クラスで隣の席のやつがやっている"学び"は、自分にはわからない専門知識になっていく。逆に言えばそれまでは、「俺とあいつは同じことを知っている(はずだ)」でやっていける。そういえば、MSNメッセンジャー経由でテスト勉強をしていた。あれ楽しかったわ。
僕は、卒業後の進路として専攻科という追加2年コースを選び、就職していった同級生たちと別れ、専攻科課程の途中で見事に脱落した。エンジニアになる自分をあまりうまく思い描けなかった、というより、半年の企業インターンを経て、開発職に向いていないことをはっきり悟ってしまったのだった。この道の先に自分が就きたい職はない、という思いのために、学業に身が入らなくなった。
同時に、自分が研究室で磨こうとした"独自の、クラスメイトと違う専門性"についても、行き詰まりを感じていた。あがいてあがいて生み出したつもりの成果は、ゼミ仲間の質問でたやすくずたぼろにされた。若造なりに心が折れていたらしく、半不登校に至っていた。
そんな折、別のジャンルの職業に強く心惹かれたこともあり、退学の選択肢が浮上した。ここであれこれ大人の知見を得るための相談を重ね、どうやら退学でいい、と見なした。退学の挨拶に、教授の研究室に出向くと、あたたかく迎えてくれ、「今まで学んだ知識を、違う業界で武器にして頑張って」と激励してくれた。
教授の言葉を実感した
訓辞をありがたく受け、退学をきめた僕は、少しのニート期間を経て上京し、エンジニアとは似ても似つかぬ職に就いた。そして、かなり多くの場面で「高専の知識」が猛威をふるうのを目の当たりにした。高専時代はクラスメイト全員が持っていた、当たり前のように所有していた知識が、新しくやってきたここでは、ほとんどの人が持っていない知識だった。ゲーム風に言えば、フィールドを変えたらレア度が上がったのだ。
「知識が武器になるってこういうことか!」と、喜びよりは驚きが勝った。5年強かけて身につけた知識は意外と身についていて、僕の前に現れるいくつかの問題を、他の仲間ではできない方法で撃破した。
その一方で、新参者、イレギュラーなルートを辿った者として、「常識知らず」と言われることもあった。みんなが知っているはずのことを知らないのだ。そこを突かれると痛い、と思った。そして、その弱点を突かれ、排斥された現場もあった。防御力が足りていなかったのだ。
自分だけの武器、みんなと同じ防具
ここにいたって、僕は自分のスキルを「攻撃」と「防御」に整理した。
自分だけが持っているものは「武器」、攻撃力。
みんなと同じく持っているものは「防具」、防御力なんだと。
自分だけの武器がなければ、他の人に取って代わられてしまう。
みんなと同じ防具がなければ、最低限のことができずに見咎められ、外されてしまう。
どっちもあるに越したことはないのだ。向き不向きはあるにしても。
己のステータスをどう特化させるか、どう丸めるか、それ自体も自分づくりであるし、フィールドを変えることによって、武器と防具を入れ替える手もあるだろう。
自分が持っているスキル、知識のどれが「武器」で、どれが「防具」か?
それは、場所を変えたら入れ替わったりしないか?
武器がないと悩んでいるなら、フィールド替えも考えてみていい。
チームの中での自分の役割を考えるときもある。
自分だけの武器でアタッカーを務める。
みんなと同じ基礎技術でディフェンダーを、時にゴールキーパーを務める。
強力な防御担当はチームを助ける。
特化型のアタッカーが輝く場面がある。そんなイメージ。
例えば専門学校で学ぶ、ということは、その分野においては日本で1%以内に入る、ということだ(どんな専門学校でも、全体の比率からすれば100人に1人程度にもいないだろう、たぶん)。クラスメイトの中では落ちこぼれでも、日本全域で見ればレアスキルだと信じていいはずだ。
そんな世界観で、日々を歩く
とまあ、つらつら思っていることを書いたけれども、こんなこと、常日頃から撒き散らしていたら説教くさくていけない。何より、僕は僕として、日々の仕事の中で他者を超える武器をかざさなければならないのだ。防具の隙を見つけたらこっそり埋めながら、僕だけの武器を磨き続けていく。
ところで、武器のメンテナンスは自分で行うしかないが、防具のメンテナンスは仕事仲間に頼ってもいいと僕は思っている。なぜなら防具に相当するスキルは、仕事仲間同士、横一線であることに意味があるからだ。基礎的なスキルを高いレベルで保有する集団は、それだけで売り物になるわけだし。
他人と共有できるスキルは防具に相当してしまいやすい、という話でもあるかもしれない。
自分の武器、自分の防具。いれかえ可能なそれを手の内に、これからもやっていきます。
リーディングスキルの問題文をあえて普通の文章に書き換える
について、せっかくなので、悪文・良文解説を試みたいと思います。はてなにおかれましては、日本語に一家言おありの方が多いかと思います。お詳しいみなさま、どうぞお手柔らかにお願いします。あるいは、手並みに覚えのある方は、ぜひ、わたくしと異なる書き換えにトライしてみてください。面白かったですので。
ではさっそくまいります。
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
【問】 Alexandraの愛称は( )である。
選択肢 A.Alex B.Alexander C.男性 D.女性
【答】 A.Alex
ポイントは「順接の『が』」と、「余分な情報」かと思います。「の愛称であるが」は、逆接の意味をほとんどもっていません。また、「男性にも女性にも使われる名前で」の部分は、後段の言い換えにすぎず、文の骨子に影響していません*1
書き換え例:
Alexは、女性の名Alexandraの愛称であり、男性の名Alexanderの愛称でもある。
次の例題。
オーストリア、次いでチェコスロバキア西部を併合したドイツは、それまで対立していたソ連と独ソ不可侵条約を結んだうえで、1939年9月、ポーランドに侵攻した。
【問】 ポーランドに侵攻したのは、( )である。
選択肢 A.オーストリア B.チェコスロバキア C.ドイツ D.ソ連
【答】 C.ドイツ
「長すぎる主部」と「主述泣き別れシンドローム」の合わせ技かと思います。この場合は、「長すぎる主部」を一文に独立させて文意を整理し、主語と述語の距離を縮めると見通しがよくなります。
書き換え例:
ドイツは、オーストリア、次いでチェコスロバキア西部を併合した。その後ドイツは、それまで対立していたソ連と独ソ不可侵条約を結んだうえで、1939年9月、ポーランドに侵攻した。
最後の例題。
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
【問】 セルロースは( )と形が違う。
選択肢 A.デンプン B.アミラーゼ C.グルコース D.酵素
【答】 A.デンプン
デンプンとセルロースに関する説明部分が、逆茂木型の連結になっています。特に、「酵素はグルコースが」という部分が難解です。語順を入れかえて整理することによって多少ましになります。さらに、読者にとってなじみのない語句については、過度の省略は避けたほうが親切です……やりすぎると冗長になりますが。
書き換え例:*2
アミラーゼという酵素はデンプンを分解する。だが、デンプンと同じくグルコースからできているセルロースは、デンプンとは形が違うため、アミラーゼでは分解できない。
こんな感じでございました。おそまつさまでした。
ふと思いたって追記:
実際の日本の社会を眺める限り、「これぐらいの悪文がさらりと読めない人」というのは多数いるように見えます。はてなは特殊なまでにインテリジェンスが集っていますし、その周囲の方々のレベルも推して知るべし、ということで、はてなではなかなか可視化されないでしょうが……。
この程度の悪文は巷にはあふれかえっているはずですし、その折々に断絶や格差、理解の速度差を生みかねないと私は思っています。せめてできるだけ、平易でわかりやすい文章を書きたい。
TOKYOヤマノテBOYSがVITAに移植されるそうなので、大真面目に書く
本来、このタイミングであれば、「MATSU-LIVE」の感想であるとか*1、ミニアルバム『NAKED MAN』の感想*2であるとかを書くところなのですが、それよりも何よりも、Rejet作品『TOKYOヤマノテBOYS』の完全VITA移植が発表されたのだ、ということについて早々とコメントしたいところです。
『TOKYOヤマノテBOYS』(以下『TYB』)は、岩崎大介氏が代表取締役を務める、女性向けコンテンツメーカー「Rejet」が制作した、女性向け恋愛ゲーム(通称・乙女ゲーム*3)。当初はPC向けの作品で、2011年4月から本編3本、のちにオールスターディスク1本、ファンディスク3本を発売。のちにPSPに本編3本のみが移植されていました。
株式会社ウッドリンク主催の大会「TYB」は、都内の男子高校生No.1を決めるため、一週間を費やして行われるラブ・ロワイヤル。この「TYB」を舞台に、選ばれた男子高校生がたった1人のプリンセスを口説き合い、その魅力を競う……という筋書で、山手線の山の手地域の*4駅の特徴と紐づいた、個性豊かな9人が登場します。
のちのRejetの「行くと決めたら個性は振り切る」というキャラ造形の基礎が詰まっているという点で、Rejetヒストリーの中でも欠かすことのできない作品です。
……というような基本的な事情はもちろん重要な事柄ですが、私がここで特別に触れたいのは、『TYB』が持っている構造が極めて自覚的に乙女ゲームの俯瞰をすべく仕立てられている、という点です。
以下、作中の台詞を一部引用します。が、ストーリーの本筋や展開に関わる台詞ではないので、ネタバレ度は低めとなっていますが、どうしても見たくない!という方はここまでとしてください。
作中の大会「TYB」に参加する男子高校生たちは、プレイヤーにとってはそのまま攻略対象となります。ただし、作品開始時の彼らは「大会によって女性へのアプローチを外部から強制されている状態」であり、実際にプリンセス、すなわち主人公に恋心を抱いているとは限りません。
この「大会による恋愛的アプローチの強制」はそのまま、〈ゲーム制作者によってプレイヤーとの恋愛を宿命づけられている〉キャラクターの状態とシンクロしています。
このように、作中世界の大会「TYB」で起きている出来事の多くは、現実世界の『TYB』=乙女ゲームによって引き起こされる事象のメタファーになっているのです。「TYB」は『TYB』の拡大模型さながら、その形を模倣しています。(当パラグラフ、17:00追記)
作中世界では「TYB」はテレビで放映されており、特に女子たちに大きな人気があります。プリンセスをうらやむ人もいれば、エントリーした男子高校生のアプローチを見比べては、自分の好みは誰だ、あなたはどうなのと盛り上がる人々も多くいます。
一方で、「TYB」によって不平不満を募らせている男性もおり、その一部は暴徒化に至っています。彼ら暴徒の理屈は作中、ある攻略対象によって総括されています。曰く、「女性の視線が大会に集まるということは、世の一般男性から女性の興味が離れていくことを意味する」と。
もちろん、この主張の前半を現実世界に置換すれば、〈女性の趣味嗜好が乙女ゲーム・2次元作品に集まるということ〉になることはもはや自明と言えましょう。
しかも、このロジックには反論も合わせて用意されています。
別の攻略対象による「この大会を見て勇気を持つ人もいるはず」というフォローや、プリンセスによる「みんなで見ている夢から楽しい感情が広がって……今、街中に充満している怒りを消し去ることができたらって……そう、思うんです」などの反応がそれで、このように、『TYB』は随所で「乙女ゲームで何が起こるか、何を起こすか」を自問自答し続けている作品なのです。
また、作中では、大会「TYB」の主催・株式会社ウッドリンクの社長として プレジデント を名乗る人物が要所で顔を出しています。この プレジデントは二重の意味でメタなポジションに位置しており、大会企画者でありながら、現実世界の〈ゲーム制作者〉にも似た意味を帯びたキャラクターです。*5
プレジデントが「TYB」を時に「物語」に喩えるのもその表れです*6。また、プレジデントが「夢が現実の災厄に負けてしまっては、誰も夢を見てくれなくなる」と言い、これを受けた攻略対象が「プリンセスを自分と置き換えて夢心地に浸る女性たちのためにも~(中略)~幻想的な夢物語を演じ続けろと?」と応じるシーンは、〈ゲーム制作者〉VS〈ゲーム内キャラクター〉の論戦として、ひとつのクライマックスです。
また、この作品の1本目のリリースが、東日本大震災の直後の2011年4月末であることも加味して考えると、(収録時期的にはあくまで結果的にでしょうが)凄まじい決意を秘めた一幕でもあるのかもしれません。
作中でプリンセスは「現実に暗い事件が多いからこそ、みんなTYBに夢を求めてる。わたしを見て、楽しんだり、勇気づけられている人がいるんだから、こんなことでやめられないよ」という言葉すら口にしています。〈ゲームキャラクター〉の発言として、あまりに献身的じゃありませんか!
以上のように、女性向けのエンターテインメント、女性向けのコンテンツを制作するRejetの思想の"におい"を感じ取れる作品として、『TOKYOヤマノテBOYS』は私の中で無二の作品として君臨しています。
この『TYB』がついにVITAで、しかも全作品がVITAソフト2本にまとめられると知り、ただただ喜びつつ、折に触れ「『TYB』の移植を待っています」とRejetさんに実際に伝えてきた甲斐が実ったことをも幸福に思っております。
あ、妙に真面目に書いてしまいましたが、個性が変なふうにとんがった男子高校生ズ(作中では「ヤマノテBOYS」)と、ツッコミがさえわたるプリンセスとの会話はコメディタッチなものが多く、気楽に笑いながらプレイできます。もちろんシリアスもしっかりこなせる、タフなキャラクターたちがそろっています。
未プレイの方はぜひ注目してください。
いやあー、楽しみです! 私も発売を心待ちにしています。
*1:編集に偏愛があって、手触りがゴリゴリしていたのがとてもとても好きです
*2:MVのフルバージョンで、「見られる」「見る(=目が合う)」をこれ以上ないくらいに焦らしながら明確にしてきたあたりで、ちゃんとしてる……と思っています
*3:あるいは「乙女ゲー」
*4:2017/01/29 11:58修正。六本木代表がいました。Twitterでご指摘をいただき、たいへんありがたく思っております。
*5:とはいえ、Rejet代表・岩崎大介氏と同値に語るのはリスキーだと思います。むしろ、「Rejet」そのものを背負ったキャラクターだと私は考えています。
*6:この比喩は他の攻略対象も用いており、この比喩によって彼らは〈ゲーム内キャラクター〉としての暗黙の自覚のもとに〈私〉に訴えかけるのです。